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♥ヴィク鳴おうち映画デート♥

「なにこれ、最悪」
「……言うほどか?」
 ヴィクトルは瞠目した。鳴刺は白けきった顔でトルティーヤをつまんでいる。ディップ付けすぎじゃないか。だから太るんだよお前は。お小言を抑え込んでヴィクトルは鳴刺を窺った。喜怒哀楽の閾値が高いことは知っていたが、映画をここまで酷評したことはおそらくなかったと思う。
「暗すぎるし、起伏もないし、アクションもないし、なんか説教臭い」
「そこがいいんだろ」
「ヴィクトルはそういうのわりと好きかもしれないけどさあ、映画ってエンタメなんだよ、エンタメ」
 黒革のソファもいささか草臥れている。鳴刺の萎びれた体を、その気分ごと受け止めているためか。
 彼の横顔の向こうにある景色は雨脚を増していた。遠くで鳴り続けているノイズめいた雨音は、鳴刺の機嫌をさらに損ねる要因かもしれない。俺は雨、嫌いじゃないんだけどなぁ。ヴィクトルはそら思った。

鳴刺古之進:通常差分

鳴刺古之進:女体化水着差分

なに?女体化水着差分って

鳴刺古之進

名前 鳴刺 古之進(なきさし ふるのしん) 性別 男 年…