5回目のくだまきはうさぎ&昼間です!
お恥ずかしながらですが人気投票をやっておりまして、既に何人かの方から票を頂いているのですが(本当にありがとうございます)、思ってたよりこのペアに票をくれる方がいらっしゃったのがちょっと意外だったので、今回は彼らについて考えてみようかなって思った次第でした。
もちろん私もうさぎ&昼間のことは大好きなんですけど、地獄巡り時期ということもあって(髪戦にも何回か参加してましたが)わりと下積み世代のような動きをしていたように感じますし、あまり華々しい活躍をしてたわけではなかったかなと。掘り下げ始めたのも遅かったし(明方&朔夜に時間をかけてたから)、うさぎも昼間も穏やかで静かな人柄で派手さはないので、私にとってはそれが驚きだったわけですね。
というわけで基本情報から見ていこう
基本情報
職業 | 壊し屋 |
時期 | 1027年7月〜1029年5月 |
享年 | 1歳11ヶ月 |
親 | 朔夜×金翔天竜馬 |
素質点 | 22189 |
愛用武器 | 天ノ羽槌 |
来訪コメント | とにかくよく笑う |
趣味 | 畑仕事 |
遺言 | 「あたしの手をしっかり握ってて 体がどこかに飛んでいきそうなの」 |
一見近寄りがたい印象を受ける凛とした美女だが、内面は非常に繊細で心優しい。戦うより畑で野菜を弄ったり花を見ながら散歩する方が好きな少女。 人の痛みに共感しやすすぎるせいで、なんでもかんでも自分のことのように心を痛めてしまいがちな性格。 一度こそ昼間が受け取った当主の指輪を当人に譲り渡され、次代が必ず解呪する為の足場を作った。 うさぎ脳潰し、天誅打うさぎを創作。 一白星仲として氏神推挙を受けるが断る。 |
職業 | 大筒士 |
時期 | 1027年9月〜1029年5月 |
享年 | 1歳9ヶ月 |
親 | 明方×上諏訪竜穂 |
素質点 | 18333 |
愛用武器 | ツブテ吐き、大砲岡鯨 |
来訪コメント | 何だかただ者じゃない眼の輝きをお持ちです |
愛称 | 腹ペコ虫 |
遺言 | 「気づかなかったな。看取られるこっちからは、みんなの顔がよく見えらあ」 |
無口、無表情、常に冷静沈着で何を考えているかよくわからない人。ただしご飯はよく食べる為、一族の家計を猛烈に圧迫している。 たまに口を開けば全く歯に衣着せぬきつい物言いが多く、うさぎにはちょっとだけ苦手意識を持たれていた。 ドライで情に疎いタイプだが、それゆえ対照的に情に厚いうさぎのことを強く慮っており、当主襲名を推薦以後は彼女の右腕としてよく働いた。 最期はうさぎを看取り、同時期に没する。 連発式昼間を創作。 北天ノ仲として氏神推挙を受けるが断る。 |
「向かう所敵なし」と呼べるほど強かった印象があったユニットは今までに何人かいましたが、その筆頭がうさぎであったように思います。
技火壊滅してましたけど、取り立てて述べるべき弱点は逆に言えば本当にそれだけで、素値で900弱ある体火・高い技風から繰り出される天ノ羽槌でギッタンバッタンと地獄の鬼を蹴散らしていく姿はまあ~~~もう本当に恐ろしいものでした。そんなユニットであったにも関わらずああいうキャラクターというのがうさぎさんのものすごいギャップですね…
対する昼間も火力はあまりなかったものの耐久面が本当に安定していて、結構無茶な連れ回し方しても平気でついてきてくれていたのがかなり印象に残っています。この二人は本当に戦いにおいて危なげが無かった。死にかける場面もほぼほぼなかったように思います(うさぎの初陣?で1度ありましたが、成長してからは本当にそんなことまったくなかったので)。この二人だったからこそ地獄巡り時期を1代で攻略できた、そのように感じています。
性格相性も良かったんだろうなー。あまりユニットとしての話ばっかしててもしゃーないので、そのへんの話に移っていきたいと思います。
うさぎに聞こえていた声はなんだったのか
これね、これ読んでくれてる方はまあおそらくは分かってくれてると思うんですけど、別にうさぎは幻聴が聞こえていたスピリチュアル少女だったとかそういう話ではもちろんありません。
うさぎって、何度か喋っているように心水が突出してるだけで結構心値ガタガタなんですよね。そんなわけで彼女にしていた解釈というのが「人の痛みを感じすぎる」というもの
他人の悪意や絶望、悲嘆に出会った時、本当に自分のことのようにとらえて傷ついてしまう、そういう共感性の高い性格なんですね。
そんなわけで明方と朔夜の見ていてハラハラする関係にはずーっと心をボコボコにされ続けていたし、なんなら鬼殺す時もずっとかわいそうに思い続けてただろうし、京の人たちの奇異や憐憫の目など、あらゆるところに悲しみを感じ続けていたわけね。ちょっと生きづらすぎるくらいしんどさを感じやすいんです
みんな悲しくてひとりで、っていうのは、うさぎが人生の中で辿り着いた結論ではなく、初めから抱いてたものであったんですね。たまたまそういう性格に生まれてきてしまったうさぎは、人一倍ひとの孤独を感じやすい。ひとの孤独に触れ続けた結果、きっとそれこそが世界の真実なのであり、人は悲しいものなのだ、というある種悲観的な価値観を形成されるに至ったのが仲うさぎという女の子なんですが、彼女がそういう性格であったがゆえに、彼女のそばにいようって思ってくれる存在が、幸運にも彼女にはいた。それが昼間です。
昼間の献身の理由
これ言ってしまうと「うさぎが綺麗なものだと思ったから」に尽きるので、理由としてはひなたが帳にそうしてたのとまっっったく同じ理由なんですが、昼間はうさぎを守るようなムーブは一切合切していません。むしろ矢面にわざと立たせるような振舞いさえしていました。
昼間はむしろ人に全然共感できないタイプで、この人何を悲しんでるんだろうとか、何でこんなにぶつかり合うんだろうって、他人の負の感情に疑問を抱くほうだったと思うんですよね。
こうやって書くとやっぱり思い出すのは良夜のことなんですけど、昼間は良夜ともまたちょっと違くって、「わざわざ喧嘩の火種になってしまうようなことを言わなければいいのに」っていうバランス感覚は、たぶん彼にはちゃんと備わってたんですよね。だからこそ無口だった。
いやあ、彼の来訪コメントが「ただものじゃない目の輝きをお持ちです」だったもんなので、私も昼間の扱いをどういうふうにしようかわりと随分考えあぐねていたんですけど、「とりあえず漫画描いて筆のノリに任せるか!」って書いた漫画の昼間のムーブを見ていたら、何となくわかったって感じだったかな。あの五ツ髪戦の漫画そんなノリだったの!?って思われるかもしれないんですけど結構ガチめにそうです(行き当たりばったりプレイヤー)一族のことよくわかんないので漫画描いてみてから考える、ってことが、仲家ではよくありました。適当にセリフ打ち出してたら「こういうこと言う気がするな~」って流れが頭の中に生まれるんで。プロット書いたにもかかわらず漫画にしてみたらプロット内容どっかに行っちゃうとかもしょっちゅうでした。
昼間、これ読んでくれてる皆さんからしてもわりと謎だったんじゃないかなと思うんですよね。政権交代後はしばしば喋るようになったけど、それでも「なんでうさぎにそこまでするの?」って感じが正直あったと思いますし、私もぶっちゃけなんで?って思いながら書いてました。
けど、そこに理由を求めるとおそらく、上述したものと、そして「自分にないものを持っているから」という…ただそれだけに尽きるんですよね。ほんと「そんだけ?」って感じなんですけど、昼間からすればたったそれだけでもうさぎのためにうさぎにとって最も良い行動をする理由になった。そんな単純な理由で相方のための最善を考えて動ける、っていうのが、昼間の「ただものじゃない」ってところなのかな…と。
正直私は昼間のそういうとこ、いまだによくわからないんですけど…でも昼間はもう、そういう生き物なんですよね。多分。
だから昼間は多分、うさぎじゃなかったらもっと冷たいか、黙して何も語らない気味悪い男で終わっていたような気がします。明方と朔夜も正直昼間がどういう子だったのかついぞ知らないままだったと思う。あんまり物言わない、よく食うやつだな、くらいで…笑
うさぎが繊細で傷つきやすい子だった、でも「だから絶対に守る」という方向にさえ行かなかったところが昼間のまた妙なところというか… まあうさぎが力の一点においては無敗だったってのももしかしたら理由のうちにはあるかもしれません。ただ大きな要因は「明方と朔夜の失敗を反面教師にした」ってとこなんでしょう。
明方と朔夜がお互いを守りたいという感情ですれ違っていたのは、当人らは気づかなかったことなんですが、昼間とうさぎはおそらくはじめからずっと気づいていたことなんですね。で、昼間はそこから学んだ…守りたいの一心では全然ダメなんだなと。
ようは昼間のうさぎへの接し方って昼間の性格上のものというよりそれまでの学習の賜物でしかないんですよね。AIみたいだな…笑
まあ昼間のいいところって、そういう周囲の動きをちゃんと学習して吸収できるところで。ゆうべと日差のことも多分ちゃんとよく見ていて、でも日差がいるから大丈夫だって判断したもんで、あまり深くかかわらず、おおいに教育しようともせず、放置したんでしょう。多分バランス感覚がめちゃくちゃいいんだな
学習の賜物でしかないと書きましたが、うさぎにそのやり方が逆効果だって判断したら、多分ちゃんとやりようを変えられる男でもあって。ようは計画的に優しく出来る男なんですね。
いやこれ敵に回したら結構怖いな…
昼間逝去時にちらっと語った「単騎で朱点戦行こうかと思ってた」って話も、プレイしてた頃は「そういう手段を取るくらい突拍子もないことをする、猪突猛進な子」かなって思ってたんですけど、結局家で看取るって選択をしたのは……やっぱ…うさぎだからそうしたんだろうな。
心火ズバ抜けて高かったし、今でも「そういうことやりかねないやつだ」って感想は変わってないです。でもうさぎがそんなことしたところで泣くのは明白だし、勝てないだろうってこともわかるし。自分の衝動だけで行動して、相方を死の際に悲しませるのはよくないと…。ちゃんと先見て考えられる人だったんだな。
仲良くする努力をするということ
昼間とうさぎが生涯で築いてきた関係というのは「お互い努力して築いたものだった」というわけです。別に二人は運命でも、相性が良かったわけでもなくて(昼間がうさぎに憧れることができたという点では相性は最高だったんですが)…
うさぎは、昼間が自分に良くしてくれるから。そして自分は孤独じゃないと必死に教えようとしてくれる、そんな彼に応えたくて。
昼間は、うさぎが自分にないものを持っていて、かつ父親と朔夜のようにはなりたくなかったから。
そう、昼間って人間性薄いような書き方しちゃいましたけど、多分明方のことあんま好きじゃないんですよね。笑 だから父親の轍踏みたくなくてああいう振舞いしてたっていうのはすごくあって、そういうところはめちゃくちゃ人間だし意地っ張りな男の子っぽいとこもあるんですよね。
それはまあひとまず置いといて、そんな二人のそれぞれの思いが、一緒に戦い、歩いていこう、という意識を生んだ。強固で得難く素晴らしい絆ってわけじゃなくて、二人で協力して頑張って作ったものだったんですね。
散々拗らせたり失敗したりし続けたペアがいた中で、最後の屍となった二人がそういう関係だったのは…いいなあ…。日差とゆうべの関係性、つまりは仲家のオチにも大きく寄与しているんですよね。
昼間とうさぎはお互いが相棒で良かったと思っていることは間違いないんですが、それはそれとして「運命の絆は普通は訪れないもので、自分たちで作るしかない」ともきっと思っているはずで。多分これが昼間とうさぎというペアのテーマだったのかなあ…と思います。
結果的にうさぎが出した結論というのは、昼間がそうして歩み寄ろうと努力してくれなければ出せないものだった。
ひとは永久に独りですが、だからこそ他者との絆は、たくさんの偶然が重なりあった奇跡であったり、もしくは人の愛情や思いやりが紡ぎ出した尊いものなんですね。だからそばにいてくれる隣人には、おおいに感謝すべきだと。ひとが独りでなければ、そういう素晴らしい隣人は得られない。
なんか教科書くさくなっちゃいましたけど、うさぎはそう思わせてくれる昼間がいてくれたから、最後は穏やかに眠れたんでしょうね。
仲家最初で最後の同時逝去で、昼間がうさぎを看取って死ぬっていうのもまた良くてですね~~~…昼間が看取る側っていうのがもう貫きまくってる感じがして良いし、うさぎが最後甘えたことを言うのもまたいいんですよね。うさぎは最後、上述したように学び、少しだけ成長したんだけど、それはそれとして繊細で甘ちゃんなとこは別に最後まで変わんなくて。でも変わんないままでいいんです。そんなうさぎだから、昼間は頑張って仲良くしてくれたので。
当時、氏神名が二人合わせると北極星みたいだね、って話をしました。
別に何っぽいとかじゃないけどロマンチックでいいな、とも書いたんですけど、今そんな星の名前を二人が名乗ろうとした理由を述べるなら、やっぱり…二人の目指した北極星って、運命の絆ってやつなんだろうなあ~…。他ペアにはあるような運命は二人にはないかもしんないけど、でも目指すことで最高の関係になることはできるというか。
ただこうやって書いてて思ったんですけど、そんなふうにお互いが気持ちを一つにして思えるというのは、もうそれだけでうさぎと昼間はやっぱり運命の相棒だったのかもしれないですね。
終わりに
正直今でも、最後の屍!って感じはあんまりしないような気がしています。やっぱ”””静”””そのものって感じのペアだったからかなあ。でもその静けさとか、漠然として漂う寂しさと寒さ、その中にわずかに感じられる温かさ、みたいな空気感は、めちゃくちゃ仲一族のペアだったな~~~~~って感じがしてすごく良いですね。
なんかこれは観念的な話になっちゃうんですけど、すごい冬が似合いませんか? うさぎは7月・昼間は9月生まれだし、逝去月は5月なんで、別に冬と関連があるわけじゃないんですけどね。なんかこう…長い冬と雪解けとか、そうやって訪れる初春、そういう単語がめちゃくちゃ似合うように思うのですが、やっぱり二人が仲家にとっての、そういう存在だったのかな。
なげえ冬だったなあ。