ペアくだまき第2回はとばひなさんです!(拍手の絵文字)
我ながらとばひなには相当の…いわゆる性癖というやつがこもっていると思いますので、こうして改めて語るのもお恥ずかしい話ではあるんですが、お付き合いいただければと思います。それでは参りましょう
基本情報
職業 | 槍使い |
時期 | 1023年2月〜1024年10月 |
享年 | 1歳8ヶ月 |
親 | 良夜×鳴門屋渦女 |
素質点 | 9981 |
愛用武器 | 氷刃の鉾 |
来訪コメント | 額の広さはお利口さんの証です |
趣味 | 雲を眺める |
遺言 | 「どこにいても、いつだってお前らのこと 思ってるから」 |
一見すると飄々とした風来坊。一人でいることを好む淡泊な性格。しかし、その奥には初陣で死にかけた事や、それに心配も寄越さなかった父親の存在、相互不理解のまま没していった日華と父の背を受けた、深い諦念と自罰感が根差している。 十全な愛を受けられなかったためか性質的に不安定で、自分の存在を軽視しがちであり、相方であるひなたが自分を大切に想ってくれることへの疑念と罪悪感を強く抱いている。 本来当主になるはずだったがその重圧もひなたの優しさによって奪われ、彼女のために何もしてやれないことや、奥義創作できなかったことなどが重なってその向きが徐々に強くなっていった。 最終的には天からの推挙を受け、「自分ではなく、他ならぬひなたの功績を遺すため」だけに、半ば永遠ともいえる氏神としての時を送ることを選ぶ。 持黒天仲として氏神昇天。 |
職業 | 拳法家 |
時期 | 1023年4月〜1025年1月 |
享年 | 1歳9ヶ月 |
親 | 日華×鎮守ノ福郎太 |
素質点 | 不明 |
愛用武器 | 燃える拳→真紅の爪 |
来訪コメント | 母君と同じ甘い匂いがします |
好き | 長風呂 |
遺言 | 「あんたたちと一緒なら あたし何度でも戦えるよ…」 |
オシャレや香を好み、美容のために長風呂しがちなごく普通の可愛らしい女の子。 素質番付に載れなかった凡才ではあるが、精神は強靭で滅多に揺らがない。明るく優しく快活ながらも、自分なりの信念に対しては頑固。常に前向きで少々強引ではあるものの、帳や日華の気難しさや複雑な本心、ネガティブな姿勢もよく理解しており、親身に寄り添うことができる少女。 本人は無自覚だが英雄願望が非常に強い。 帳から指輪を奪い取り、半ば無理やり当主に就任。その後もひたむきに帳を守り抜きたい一心、そして母への想いを胸に当主を務め上げる。 しかし帳から、彼が本来背負うべきすべての責任や痛みをも奪ってしまったことには最後まで気付かず、彼の「自分のために氏神になること」を選んだ結末をもって、取り返しのつかないことをしてしまったことを激しく悔いた。 ひなた金剛変を創作。 |
こんな感じでございます。
これとばひな編が終わった直後に書いた文章でほぼ当時から校正してないはずなんですけど、まあ今読むと「間違ってないんだけどな~~」という感じですね。間違ってないし、こうとしか説明のしようがないんだけど、ひなたスァンに関してはもう少し…こう…うまい説明がしたいところですね…
そのためのくだまき記事なんですけどね。というわけでさっそく本題に入りましょう
仲ひなたという女
まあ結論から言ってしまうとひなたはもっとヤバい女なのであってこんなきれいな文章で飾るべき存在ではないんですよね(悪口から入るプレイヤー)
ひなたのヤバさは皆さんももしかすれば重々承知かもしれませんが、プレイ記でどうヤバいのかっていうのを改めて書き記したことはなかったと思います。
私ひなた逝去当時こういうふうに記したんですけども、
ひなたの場合は英雄なんて男性性めいたものじゃなくてどっちかというと聖母願望という表現のほうが近いのかもしれない
要は、あえて悪い言い方をするならば、なりたい自分になるためにそこにいた帳を利用していたのかもしれないんですよね
まあこれも全然間違いじゃない 合ってる
なんですけれども、ひなたさんの本領は「守る」という行為が過激すぎるところなんですよね…
スタッフロールの時?かどっかに書きましたけど、ひなたは実は心火が高いのですよね。というかひなたさんの心値を改めて確認しましょう
心火539 心水355 心風532 心土655
これです。今見ると心水ひっくいな…
これ特別ひなたの心水が低いわけではなくて、当時の一族は大体みんなこんなもんでした。春日も実は心水が4属性で1番低かったりします。ただ、春日は生きざまがまたひなたとは全然違いますし、日華なんかは風>土>水>火だったし、曙も4属性で1番低かった心水がそれでも1位だったので、そういう部分を拾うことができたんですが、ひなたは単純に低いんですよね。心水が
かといってひなたが別に冷たい人間だとか論じたいわけでは全然なくてですね もちろんひなたは優しい人間だと思います
ただもうこういうふうに書いていると「優しいって何…?」っていうゲシュタルトが崩壊してくるんですよね 優しさって他人の機微に敏いとか利他主義であるとか聞き上手とかいろいろ形があると思いますけど…裏を返せば他人の顔色伺いすぎとか臆病で自己主張できないとかそういう言い方もできるわけですよね
その点で言うとひなたさんってそのあたりの人との交流の仕方はめちゃくちゃド安定していると思います。変に他人に心を砕きすぎて自分が疲弊するとか、言いたいことも言えずに鬱憤を溜め込んだまま自分を切り売りするとか、そういうことは絶対にない人ですよね。そういうところ、心が強いと思います。優しいっていうのはちょっと違うか 心が強いからこそ人に優しくできる…のかな?単に、心に余裕があって、他人に期待しすぎていないんだ
他人に期待しすぎる人って優しくて情緒深いけど、そのぶん人間関係に軋轢を感じて潰れやすい そういうものですよね
ひなたさんの心水ってそういうことなのかもな 今書いてて思いましたけど
この「他人に期待してない」っていうのが後述する帳への扱いに繋がってくるのだと思うんですが
で、ひなたさんの心火と心土の高さには「頑固なんだな」という解釈をしています
ひなたって朗らかに受け流したり嫌なことをスルーしたり、自分の中で鬱憤を処理する適性はめちゃくちゃ高いと思うんですけど、ただそれも自分の中で絶対にブレない一本筋が通ってるからこそできる芸当なわけで、つまりその筋を崩すことが絶対にないひなたさんというのはもうめちゃくちゃ頑固なわけです つまり信念が強い
そしてひなたさんの信念とは何か…。もう、おわかりですね…
愛がね、極端
帳のどこがそんなにいいんですか?
こんな見出しにしましたが…上述しましたように「帳でなくてもよかったかも」という可能性もありますし、ひなた自身もそう言っていました
ひなたの人生には、実は日華がものすごく濃い影を落としています
日華は「救われたかった」という願望を持っていた女の子だったと思うんですが(良夜との関係云々というよりも、この呪いや運命や、京という都から)そんな母親の悲壮な末路を目の当たりにしてひなたが抱いた決意というのがおそらく「誰かを守れる自分になりたい」だったんですよね
まあただひなたは超女の子でもあるので、誰かの英雄になりたいというよりは誰かの痛み苦しみを受け入れてあげられる存在になりたかったのかなと思うんですが
(聖母願望とか書いたけど、この思考回路とか他人との距離の測り方の割り切りは結構男性的でヒロイックな気がするな~とも思います)
そこにちょうど、めちゃくちゃ傷ついている帳がいたから、理想の自分になるために帳を利用した…。そういうことになるんでしょうけど、でも本当に誰でもよかったのかというと、おそらくそんなわけはない
ひなたは帳をもうめちゃくちゃ愛していたと思います 偏愛といってもいいくらいに 帳だからこそ「君の聖母になりたい」と強く思ったのであって、他の男だったらちゃんと背中を預けて戦っていたでしょ…!ひなたは!多分!
帳の方がひなたよりもずっと繊細で脆くて傷つきやすかったのは周知の事実ですけれど、ひなたはそんな帳のことを多分…綺麗だなと思っていたと思うんですよね
そうこれ書きたかったんですけど、ひなた、多分良夜のこと顔には出さないけど嫌いだったと思うんですよ 人の心がないって断じていたと思う 母親との確執も目の当たりにし続けていましたしね
対する息子の帳はそんな良夜を嫌って、しかし憎み切れずに傷ついていて、…そういう対比もあって余計帳だけは守って助けなきゃって思っていたのかなと思います
自分が嫌いな男
帳からしてみれば帳の結末はごく自然な心の動きによるものだったのでしょうし、神様になるっていう決断はまあ当然の帰結だったのかもしれませんが、もうちょっとひなたに任せたり他人に自分の荷物を明け渡すことを自分に許すとかできなかったのかな~とも思います
骨の髄まで自分のことが嫌いなんでしょうね 別に帳自身が何か致命的な間違いを犯したりしたことはないし、存在することに罪悪感を覚えなければならないような経験なんて何一つしてないんですが、良夜にそれほど労わってもらえなかったことが自分に価値が感じられないということに繋がっていったのかなあと思います 他者からの愛って大事なんだね…
ひなたは一転して帳のことがめちゃくちゃ好きだったんですが、帳なら出来る、というように帳の力を信じて任せる…ということはまるでしなかったので…余計に彼が自分の能力や価値を疑う要因を作ってしまったのでしょう もちろんひなたに悪気は一切なかったんですが
上述しましたがひなたって帳のこと愛してはいましたけど、期待はしてなかったと思うんですよね…というかむしろ成長しないでほしかったとすら思ってる可能性があるのですよね ひなたは…
愛してたけど、なりたい自分になるために、帳を利用したっていうのもやっぱり間違いではなくて…自己実現のためには帳が巣立ちしてしまっては困るということなんですよね
ちょっと歪んだ母性っていうか………こう書くとホント…こう…アレなんですけど…
もちろんひなた本人はそんなこと自覚してなくて普通に動いてたと思います あくまで深層心理がそうであったというだけね
帳も多分このへんには気づいてなくて、ひなたは自分に優しい、だから辛い、っていう思考に陥っていたのじゃないかな
もし帳がそういうふうにひなたを穿った見方で見られるような男だったら多分むしろもうちょっと健全な関係だったんじゃないかな 適切な距離ってありますから…
悪い意味で距離が近すぎたのかもね そしてあんなにそばにいたのにお互いのことをよくわかっていなかった(多分、ふたりとも自分のことさえも)
帳も帳でそのあたり非常にナイーブで純粋というか、自分に自信が持てたらよかったんだけどね。そのへんの自信を自分の力のみで持つ方法を知らなかったのでしょうね
ひなたさんが氏神にならなくてよかった
ひなたは番付に載ってなかったし、素質も別に良くはなかったので多分ありえない未来だったとは思うのですが、つくづく思います 一緒の世界に行かなくてよかったと…
多分ひなたは氏神になって帳と再会したら生前に輪をかけて帳を拗らせるでしょうし、帳は多分そんなひなたとは今度は本気で距離を置こうとするでしょうから(もちろん嫌いだからではなく、ひなたとこのまま永久にいて迷惑をかけ続けるなんて彼女に申し訳ないからです)ひなたさんワンチャン拗らせ爆発して鬼神になってた可能性まであるかなって…
秘めてるポテンシャルがヤバすぎるという意味でひなたさんはやっぱりヤバい女なんです
でも正直鬼神になったひなたさんと戦いたくない? 私は戦いたい
終わりに
散々言いましたけど、言うてひなたさんが帳をめちゃくちゃ愛し、帳もひなたをすごく好きだったのは疑いようもない事実なんです 好きすぎるゆえに、相手のために何かをしたいという感情が強すぎたんですよね、お互い
端的に言うとひなたさんは過干渉 帳は自罰的すぎたということです
でも二人の関係がね…私は…ものすごく好きなんだなぁ~~~~……どうしようもなくてちょっと歪んでて…結末もきれいだなってすごく思うんですよね…私はこういうプレイヤーなので、ひなたは最後とても悲しかったと思うんですが、ひなたがすべてに気づいて最後に流したあの涙は美しかった…
そんなひなたが生み出した奥義がよりにもよって自己強化の「金剛変」というところがすごくいいですよね。これ飛天脚とか流星爆とかだったらまた全然違うんですよ。攻撃力だけでなく防御力もアップする、金剛変なんだよな…
いや インパクト大の存在でございました ひなたと帳と旅をしていた頃、とても楽しかったです。ありがとよ