7回目は東雲&小夜編です。
仲家の清涼ペアですね…その結末こそ劇的なものだった気がしますが、やっぱり終わってみても「強い絆で結ばれたいいコンビだったな…」って感想に尽きます。
基本情報
職業 | 剣士 |
時期 | 1025年10月~1027年7月 |
享年 | 1歳9ヶ月 |
親 | 眉×天道葵 |
素質点 | 不明 |
愛用武器 | 美剣白鳳 |
来訪コメント | - |
弱点 | 耳に吐息 |
遺言 | 「こんなあたしにバチが当たらないのは、本当は神様なんていないって証拠かもね…じゃなきゃ、朱点の方がきっと神様なのよ…」 |
眉以上に低いと思われる素質を持って生まれてきた少女。そのため自分に自信がなく、気弱で臆病な性格。「ごめんなさい」が口癖でネガティブ気味。 しかし眉と天道葵を両親に持つゆえの胆力と底力を根底に宿しており、ここぞという時には決してめげない力強さを持っている。 取り立てた特技はないが、職業柄恵まれた防御力で盾として、時には剣として、相方の東雲とともに2本もの髪切りを成し遂げる。 最期は東雲を欠いた出陣にて大江ノ捨丸に敗北・戦死という結末を遂げることになるが、そんな死の淵にあってもなお残した言葉は死や鬼への恨みではなく、東雲と出会えた運命に対する感謝の言葉であり、結末を罰ととらえることはなかった。 南天ノ仲として氏神推挙を受けるが断る。 |
職業 | 弓使い |
時期 | 1025年11月~1027年8月 |
享年 | 1歳9ヶ月 |
親 | 曙×魔切り姫 |
素質点 | 不明 |
愛用武器 | 吉備ノ大弓 |
来訪コメント | 洗濯と掃除がお好きなようで助かってます |
こだわり | 裏地の色 |
遺言 | 「先に何があるのか、見てみたかった。俺が必死に戦った理由は、要するにそれだけだ」 |
生地の色落ちとご飯のお残しを許さない家庭的な男子。口が悪く少々短気だが、まっすぐで真面目な良心的な性格。 前衛として戦うことを夢見るもフィジカルに恵まれず、消極的な理由から弓使いに。小夜に鏡を向けて戦わなければ打点を出せない己の能力を歯痒く思っているが、それでもひたむきにがむしゃらに鬼と戦い、前に進み続ける。 当初は小夜の見た目の可愛らしさを好ましく思っていたが、徐々に彼女の中の胆力と志に惹かれ、心から想うようになる。 自身が参加しなかった捨丸戦にて小夜を喪ってしまったことを悔やみ涙したが、死の間際まで強くあり続けた小夜に照らされてか、遺言は彼の前向きな人生観を示すものであった。ありのままの、未来を夢見た少年。 仲大聖として氏神推挙を受けるが断る。 |
小夜の方が年上なの、めっちゃいいですよね…。まあ年上って言ってもたった1ヶ月先でしかないんですけど、俺屍の1ヶ月ってめちゃくちゃ大きいから…。普通の人間に換算したら2~5歳くらいはあるんじゃないですか? どう?(真面目に考えたことない)
氏神進言こそありましたけど、二人とも素質は結局わからずじまいだったんですよね。何点くらいあったんだろうなあ。東雲は帳くらいはあったんじゃないかと思うんですけどね。小夜は…本当にわからんな…笑
強さとはなにか
東雲と小夜はもうずっとずっと言い続けていますけどほんっとうに弱いんですよね。昴とか眉も弱かったんですけど、なんか昴は弱いとはいえ「取り立てた長所がない、火力も耐久もぱっとしない」ていうだけで戦場に連れてくのが危ないっていう意味では全くありませんでしたし、眉は眉で、火力がないだけでHPという長所があった。それに比べて東雲と小夜はマジで弱いんですよね。あと昴や眉は相方が強かったんですが東雲と小夜は二人揃って弱いもんだから本当に目も当てられないというか、もう…本当にしんどかったです。弱い話しかしてない。
小夜はともかくとして東雲の柔らかさが致命的なレベルだったんですよね。今思えば東雲も前衛職に就けとけばよかったのだろうか…とも思わなくはないんですが、いやでも結局そうしといたところでHPの低さはカバーできないのだし、結局東雲が死亡判定に入ったことって自分の奥義連発以外ではなかったので、やっぱり弓使いに就けて正解だったのだと思います。まあでも柔らかすぎて苦戦しましたけど…
小夜もね…1度だけ単騎出陣したことがありましたが、も~~何もできないったら…笑 髪切れるほどの進行度にいるくせに、一人では燃え髪大将も討伐できなかったんですよね。帳も単騎出陣経験ありますけど、帳は結構なんとかなったんだよな…。本当にこの世代は皆で頑張らないとダメな時代だった。
いや、逆かな…弱かったからこそ、協力しないといけなかったんですね。だからこそ東雲と小夜はあれほど固い絆で結ばれたのかもしれません。
東雲の強くなりかかった理由というのはもう死ぬほどわかりやすくて、プレイ記中でも語っていましたが単純に小夜という女の子にかっこいいって思われたかったからですね。で、あわよくばメロメロになってほしかったわけです。いやもうシンプルに単純 単純童貞
まあもうちょっと細かく言うと女の子に惚れてもらえるくらい強くてかっこいい男になりたかったということですね。そんな男に憧れていた。
ただ、小夜ももちろん同じ思いを抱いていました。その内訳はもちろん「みんなに頼ってもらえるくらい強くなりたい」というもので、まあ根本的には大体東雲と同じ理由なわけです。
小夜の性格からしたら「迷惑かけないように強くならなきゃいけない」とかなりそうなものなんですが、そんなネガティブな理由から強くなりたい、とは一度も思っていなかったように感じます。
多分…眉と曙の教育がよかったんでしょうね…。眉もすごく弱かったんですが、そんな眉を責める人間は誰もいなかった。もちろん桂も、眉の性格を咎めたことはあれど、生来の弱さを責めたことはなかったでしょう。彼ね、偽悪的に振舞ってるだけで結構律義だから…笑
そんなふうに育った眉が東雲と小夜の弱さを責めるかっていうと、当然そんなことするはずがないのです。傍にいた曙もそれは同様です。
お前らは弱い、とはもちろん言ったことが何度かあるでしょうが、だからダメなやつだ、といった論調には決して繋げず、だからこれから頑張って強くなっていけばいい、なれなかったとしてもまわりにある物を存分に利用し、勝っていきさえすればいい。そんなふうに繋げていったわけです。
だから小夜と東雲は腐らず自分の力を鍛えていくに至った。
二人の根っこが純真なのはきっと眉のおかげなんですね。
そんなふうにいられたのはきっとひとえにフィジカル面ではなく心の強さのおかげであり、二人は挫けても立ち上がってきちんと歩いていける、とても健全な強さを持った子たちなんですね。
恋愛関係だったの?
これ特に何か明言させることも展開させることもなく終わりましたけど、まあそれでいいんじゃないかなって…。
東雲→小夜は明らかに恋愛感情含んでるのは間違いないんですけど、小夜からはどうだろう…。正直私自身もそのへんは確定させたくないかなという…
なんというか恋愛関係だったにしても、その感情さえバネにしてどこまでも強くなれるというのが東雲&小夜の良さの本質だと思うので、恋愛感情がお互いにあったかどうかっていうのはそこまで重要じゃないんですよね…
まあでもあんだけ東雲が露骨な態度でいて、小夜が気づかないままだったってのは多分ないと思います。普通に気づいてたんじゃないのかな。
気づいてて、満更でもなかった、けど何も言わなかった。ただ「私もあなたが「好き」で、最高の相棒だと思ってる」とだけ伝えた。東雲が強くなりたかった理由は小夜への恋心がきっかけだったかもしれない、けど今はそれだけじゃないということも多分小夜はちゃんとわかってたから。
きっかけはメロメロになってほしかった、ただそれだけなんですけど、奮起していくうちにもっと別の理由が付随してくるわけですね。それがわかるのがこの遺言
もっと遠くへ行ってみたい。それこそが東雲の戦う本当の意味になっていったのであって、小夜への気持ちなんかただの出発地点にしかすぎないわけです。
それに東雲は小夜のことが好きだったけど、だからといってそれ以上は求めなかった。もう満足していたんですよね。もうすでに小夜とはちゃんと通じ合っていたから。
だから小夜も最後までそこにはっきりとした返事を返すことはなかったんですね。東雲がそこに返事を求めてないことくらいは、わかってたから。
だから二人はもしかしたら仲家のペアの中では一番恋愛に近かったかもしれないんですけど、別にそうだって断定しなくていいんです。付き合ってなくたっていいんですよね。重要じゃないというのはそういうことです。
ちなみになんで東雲が小夜にかっこいいって思われたかったのかって、そりゃカワイイからです。単純 頭が単純
特徴がカワイイ
この二人は生まれた瞬間からキャラが確立してるコメント引きだったのがいいんですよね。東雲は”掃除と洗濯が好き”で”こだわりが裏地”、小夜は”耳に吐息”と、素質の形と併せてもすごくどういう子なのか想像がしやすい二人で…なんというか捗ったな。妄想が
顔グラも合ってるんですよね。これ東雲がもうちょっとイケメン顔グラとか、少年系だったらまた違っただろうし…何より小夜のグラがね~~!!最高ですね~!!!もう東雲と小夜の顔並べたら大体どういう関係性なのか一目でわかる気がする。ランダムでキャラクターが組み上げられてく俺屍においてそれってすごいことだと思いませんか
進言もよくてね。小夜がね、意外と勝気な進言だったり、忠心下がることも人並みにあったりして。気弱だけど心根が強い子なんだな…って印象は進言から来てたかな。彼女は眉と天道葵さんの子なんですが、その強めの両親もまた非常にらしくて素敵だな~と思います。
ユニットとして
そう、この二人のキモってユニットとしての弱さだと思うんですが、その話をもうちょっとだけしたい…。
東雲が連弾弓連発しすぎて死にかけたことがありました。その連弾弓も別に全然強くはなくて、むしろ明方や朔夜の通常攻撃と同等レベルの火力しか出ないのですよね。ちゃんと火力盛ってんのにね。笑
それでも撃ち続けた、というような弱さに起因する行動が東雲と小夜を勝手に作っていったような気がします。なんていうか私は味付けを全然加えてなくて、勝手にゲームが二人を作っていった、っていう印象がめちゃくちゃ強いのがこのペアなんですよね。だから他ペアに比べていい意味で私らしくない世代になったような気がするなぁ。
鏡してから連弾弓っていうのも良くやりました。明方と朔夜が育ち切っていなかった当時は鏡対象は小夜でしたね。まあ小夜の火力も程度が知れてて東雲よりちょっとマシ程度なものだったのですけど…それでもちょっとは威力が伸びました。笑
あの時、明方は「情けなくないのか」って言っていたけど、それでも鏡戦法を取れたのはやっぱり眉の存在がめちゃくちゃ大きいのですよね。
眉と鏡の話は、是非眉&曙の時にしたいと思っています。それはおいといて
そんな弱い東雲が、それでもやっぱりパーティの存在には寄与していたからこそ、捨丸に敗北したんだろうな…っていうのが…当時はもちろん悔しい敗北でしたけど、物語の結末としては好きです。小夜の遺言がまた最高なんだなあれは
どうでしょうね。東雲がいてもキツかったんじゃないかなとは思うんですけど、それでもいないよりはずーっとマシだったと思うんですよ。突破力もだし(きっと捨丸戦においては鏡相手を朔夜とかにしたらすごく良かったろうし)何より東雲って技風が高いから、寝太郎とか光無しもまだ当てられる確率高かっただろうし。
たられば言ってもしょうがないんですけどね。ただ、そんな結末でありながら、東雲が遺した遺言は悔恨の残るものではなかった…っていうのが本当に好きで…東雲の遺言の話、永久にしたい…
終わりに
さっきもちらっと書きましたが、東雲&小夜って本当に私の性癖とは全然違う方向性の人たちなんですよね(多分全ペアで1番私の趣味と違うペアかもしれない)。私がただキャラクター作れって言われたらこういうタイプのはあまり着手しなかったように思います。そういうのが意図せずして生まれるのも俺屍のすごく楽しいところなんですよね。自分の興味範囲には無いものに触れるきっかけになったり、めちゃくちゃ気に入ることになったり。
ゲームが彼らを作り、私に解釈させてくれた。そういうところでも俺屍の良さを感じましたし、この世代辛かったけどすごく楽しかったです。
何より弱い子って愛着超沸くんだよね!俺屍ってさ!笑