ペアくだまき~昇&沈編~

最後のくだまきになります。
最後のくだまきは初代である昇さんと沈ちゃんについてです。

最初の頃ということもあって掘り下げがそこまでできなかったので、正直「何書こうかな~」って思ってる間にどんどん時間が経ってしまって、気づけばラストくだまきのペアになってしまいました。そうしたくてしたわけでもないんだけど、ラストがそれというのもまあオツだしいいかな?

基本情報

職業剣士
時期1018年?月~1019年2月
享年1歳6ヶ月
源太×お輪
素質点37
愛用武器源太の剣
来訪コメント-
信条不惜身命
遺言「俺の死を悲しむ暇があるなら、一歩でも前へ行け 決して振り向くな
子供たちよ…俺の屍を越えてゆけッ」
快活でおおらかだが、同時に人並みの恐怖心や狭量さも併せ持った、ごく普通の人。
高い技土と源太の剣との噛み合いの良さから、素質点以上の強さを見せる。
戦いは好きではなく、家庭や日常、穏やかな生活と人間らしさを大切にする人。
娘の沈とともに大江山に登り、その敵の強さに挫折を経験。自分が朱点にたどり着くことさえできないという運命を知り、のちに後を託す。
職業薙刀士
時期1017年12月~1019年6月
享年1歳6ヶ月
昇×飛天ノ舞子
素質点128
愛用武器お輪の薙刀
来訪コメント-
好物するめ
遺言「今日はイイ天気だねぇ。これなら天国に行けそうだよ」
素質値こそ父を上回ってはいるものの画面で見るとそうか…?という疑問が感じられるステータスなことから、自分にあまり自信がない気弱な女の子。
父と戦う為に神の元より送られたものの、自分が父より強くないことに対して罪悪感や劣等感を持っている。
昇の字を継承。その後4ヶ月間当主を勤め上げるも、1019年2月、鳥居千万宮にて稲荷狐次郎と戦い戦死。
戦いと呪いの中にあって、日々の生活、優しい日々の大切さを月と太陽に説く。

髪色は違うんだけど、目が大きい土色というところがそっくりで良いですね。あと心根も似ている。臆病で優しい人。
…沈ちゃんって実は火風が高い心値をしているんだけどね。笑 そのへんの話もおいおいします

誰も味方がいなかった

昇さんと沈ちゃんは二人揃って控えめで押しが弱く、ちょっと繊細な心の持ち主だということは自明ですが、そんな彼らに手を差し伸べる人も当時はいなかったのだろうな。

昇さんと沈ちゃん自体は当然初代一族なので周囲の人間と大差ない能力だったでしょうから、人外とみなされて忌避されてるわけではなかったと思うのですが、単純に人がいなかったからね。京には。
あと、そんな荒廃しきった都に突如として現れた(比較的)豪華なお屋敷と、そこに住まい小間使いまで雇ってそれなりの生活を送っているというだけで妬み僻みの対象にはなっていたかもしれない。
そして、やはり鬼に滅ぼされかけたばかりの都に住む人々は、ささくれていたり疑心暗鬼に陥ったりしてたのではないかなあと思っています。これは仲一族世界の京の話であって、他の一族では力を合わせて復興してる京とかもあったと思いますけどね。

そんなわけで、彼らの人格に反して、けっこう敵…というか奇異の目なんかで見られていることは多かったのではないかな~。とぼんやり思っています。

きっと、昇さんが「沈」なんて名前をつけたのも、昇さんにものを教えてくれる人間が生涯イツ花くらいしかいなかったから、ってのもあるんだろうな。
どう考えても勉学なんぞに打ち込んでる場合じゃなかったろうしな。京

沈ちゃんの心値

沈ちゃんは実は「控えめ」とはあまり受け取れないような心値の人でした。ただ私が名前の印象と非力さとを鑑みてああいう印象を受け取ってしまったばっかりにそういうキャラ付けになってしまっただけで。
ただ一応、あんな性格に対して心値が火風特化というのにもいくつか理由は考えられないこともなくて。

沈ちゃんって多分けっこうなファザコンなんですよね。昇さん大好きだと思う。
彼女は最初の頃、昇さんのために戦う存在として産み落とされたというふうに自分を定義していたけれど、昇さんのあまりの普通さに、そんな使命だけじゃないとしていったのもあるし。
あと単純に、京が前述の調子なもんだから、沈ちゃんにとっての世界って昇さんが過半数占めていたのもあるだろう。
そうして、沈ちゃんは弱いながら、昇さんを体心ともに守りたいと思うようになったんですよね。

昇さんと沈ちゃんの人生の結末もまったく一緒で。鳥居千万宮で戦死するんですよね。

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お父さんの人生を追っていたのかもしれません。尊敬する大好きな父を越えてゆくことが父の生きた証明になると。
それがいいことか悪いことかはわかりませんが…
そのくらいの無謀に立ち向かう勇気はあったのかもね。叶わないくらいの小さな勇気だけどね。

当主交代もすごいんだよな。私も完全に、本当に無意識だったんですが…

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沈が昇になるんですよ。

今にして思うとこれ、本当に沈ちゃん視点で見ると勇気の拝借だったんだろうな~。お父さんの名を名乗ることが彼女にとってどれだけの意味を持つのか。
そういう意味の火風偏重ステでもあったんだろうな。彼女の勇気があの心ステ。

昇さんにしてみたらどうだったんだろう。嬉しい反面ちょっと悲しくもあったかもしれないな。もう自分が昇本人として沈ちゃんのそばにいれないこととか…そこまで勇気を振り絞らないと戦えない沈ちゃんを心配して、とか。
そんな切なさを覚えながらの遺言だったのかもしれない。
俺の屍を越えてゆけなんて強い言葉じゃないな。「俺の屍を越えていってほしい」…これかな。あの人は願望口調だ…笑

最終戦

阿朱羅戦まんがの昇さんと沈ちゃんのカットが気に入っています。

これ、本当に意味はないんですけど(ないのかよ)
やっぱりね~プレイヤーとしては1年強かけて万感の思いで朱点にたどり着いてるわけですよ。一族視点でも10年以上かかっている。
きっと当主ノ指輪にも昇さんと沈ちゃんの想いがね…ずっと乗ってるはずなんですよ…
仲家の指輪はあまり特別感のない普通の指輪であって、当主であることを表明するという意味合いくらいしかないので、情念のこもった或る種呪いであるとか、そういう話はまったくないんですけどね。

なんかさ~ふいに思うけど、当主ノ指輪って絶えず10年以上使われ続けているわけだから、当然細かい傷だらけで見るに耐えないものになっているんだろうね。
きっと昇さんが使っていた時より、最後のほうは輝きも鈍くて小さくて、でも日差は「その輝きはお前(ゆうべ)に似合う」って言うんだよな。いいな…これ日差とゆうべの話ですけど…
昇さんはたぶん指輪使ってた頃、こんな輝きは俺には不相応だってずっと思ってたと思うんですよね…。なんていうか…対比…オ~~ン……

終わりに

良い二人でした。はじめの二人がこんなんだったから仲一族のテイストもああだったのだろうな。我ながら言うのもお恥ずかしい話ではあるけど、寂しくて優しい雰囲気っていうかね。

これにて仲一族全28名のペアくだまきは終了になります。ここまで全文読んでくださった方がいましたら、お付き合い頂き本当にありがとうございました。

次の予定なんですけど、9~10月くらいに新規一族が立ち上げられたらなーって思ってます。
マイペースなので仲同様、のんびりやりたい時に更新する感じになると思うのですが、よければそっちもぜひご覧ください。