二次創作を楽しむ人に24の質問

こちらからお借りした質問に答えていきます。自分語り、しようぜ!

01.こんにちは!お名前をお願いします!

ネズと申します。

02.現ジャンルと差し支えなければ歴を教えてください。いくつでも構いません!

今「二次創作」と呼べるものをしているのは俺屍だけです。

歴でいうと、ハマった順に「ポップンミュージック」「リヴリーアイランド」「Happy Tree Friends」「ポケモン不思議のダンジョン」「戦国BASARA」「ヘタリア」「ライチ☆光クラブ」「ダンガンロンパ」「妖怪ウォッチ」「おそ松さん」…の二次創作をしてました。

ただ個人的な思想の問題で「本出すよりwebで無料公開する方が単純計算してたくさんの人に見てもらえる可能性が高い」ってずっと考えていたので、本出したジャンルは「おそ松さん」の数度きりです。基本はずっとweb公開がメイン。

ライトにファンアート描いてたものだと「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」「レイトン教授シリーズ」「ときめきメモリアルGirl’s Side」「Fate/Grand Order」「星のカービィ」「セブンスドラゴン2020」「誰ソ彼ホテル」あたりかな。ほかにもいろいろあるけど

あと二次創作ってくくりに分類されるか謎なんですが、TRPGの自キャラや、同卓した友達の探索者をめちゃくちゃ描いてます。

03.現ジャンルにハマった経緯は覚えていますか?

ニコニコで流行った某一族さん。この令和に俺屍をプレイしてる方の多くの入り口はここだったのかなと感じているんですが、例に漏れず私も入り口はそこからでした。

親が元々「俺屍」ユーザーで、存在は物心つく前から知っていたので、興味の源流はそこだったような気もします。

04.現ジャンルの好きなところは何ですか?

やっぱり創作性ですかね〜!

私は「ポップンミュージック」からオタクになった人間なんですが、このジャンルはとにかく自由度が高くて。
公式からお出しされる情報は本当に最低限のもの(簡単なキャラクター設定、普段なにをしている人なのか)だけで、そこからどう肉付けしていくかは完全に自由といった土壌のジャンルだったので、個人サイトそれぞれに「ウチのキャラ紹介・関係性」…みたいなものが、二次創作にもかかわらず大概備わっていました。
本家では一切かかわりのないキャラクター同士から、勝手に類似性や共通点を見出し、顔カプを組むことが「ごくごく一般的」なほどの界隈で育ったので、私のオタクとしての姿勢の凡そはおそらくそこで育てられたものと思います。

ハマったジャンルとして挙げた「リヴリー」「ポケダン」「セブドラ2020」なんかも全てもとを辿るとポップンに行き着くと思います。
それらすべてのジャンルが「用意された世界の中にいる自キャラを、好きなように創造し、独自構築に落とし込む」ものでした。
なんなら自分がそういうものを好きだということを理解して、キャラメイクゲーばかりやってた時代もあったし。

「俺屍」もまさにそのルーツを汲んだジャンルなので、ニコニコで流行らなくともいずれハマっていたような気はします。

05.推しキャラはいますか?推し始めた経緯は?

まず話したいキャラクターが「俺屍」自一族でなくて恐縮なんですが、人生で出会った中で最も推しているのはダンガンロンパの「九頭龍冬彦」です。

↑今年描いた九頭龍冬彦

彼の魅力を語ろうとするとどうしてもネタバレを避けることができないので彼のパーソナルに関する詳細は差し控えるんですが、彼に関しては「ゲームをプレイして好きになった」のではなくて「プレイする前から好きだった」からこそ、より気持ちが大きくなったような気がしています。多分もうこのハマり方は訪れないと思う。

私は初代ダンガンロンパからの大ファンで、九頭龍冬彦というひとは続編の「2」に登場するキャラなんですが、「2」発売決定時から彼のビジュアルと肩書き(超高校級の極道と呼ばれている少年で、「かわいいのにヤクザの跡取り」というギャップが売りのキャラです)に惚れ込んで、発売前からあることないこと妄想して楽しんでいたんです。

そこから発売後、実際プレイしてみたら、やっぱり予想を違えずめちゃめちゃ好きな人物像だった…というより、予想以上に好きなキャラクターだった。そういうプロセスがあったからこそ思い入れが人一倍のキャラクターになってしまったように思います。

この言い方はかなりの傲慢に聞こえてしまうかもしれないけど、でも実際、世界で一番九頭龍冬彦のファンアート描いてるのって、私なんじゃないかな…。
発売から10年以上経ちますが、毎年誕生日をお祝いしています。異常オタク並感

この「九頭龍冬彦」との出会いは私にとってかなりのターニングポイントになっていて、趣味の変化だったり、いわゆる「宗教上の理由」と呼ばれる諸々の価値観の誕生、あとは腐女子的目線で視れる作品と視れない作品との大きな隔たり、なんだか色々あったような気がします。

06.推しの魅力を語ってください!

九頭龍冬彦の話ばかりしていても仕方ないのでここでは「俺屍」自一族の話をしたいと思います。

とはいえ正直特に気に入ってるひとりを挙げるのは難しすぎるな。好きな子が多すぎて…
なので推しひとりというよりも一族のどこが好きという話をしたいと思うんですが、やっぱり継承と人生を感じられるのがいいよね。

普通の版権二次創作だと「その子の人生のすべて」を吸える機会は多くはなくて(人生の一片しか公式では描写されなかったりもするので)、だからこそデスゲーム作品であるダンガンロンパにハマってたり、キャラクターの死が描写される作品が好きだったりするんだけど、俺屍ってすべてが吸えちゃいますからね。生まれてから死ぬまで、本当にすべてを。
しかも事実としてゲーム内で生きざまが描かれちゃうわけだし。補完でも与太でもないまぎれもない公式なんですよね。

だからそれぞれの子に独自の奥行きと厚みが生まれますし、血をつなぐお話であるから継承による「一族史」という名の「流れ」が楽しめるのはわりと俺屍ならではだなと思うし。
あとはそうした創作妄想の中で自分を反芻する機会が不思議と生まれてしまうのも俺屍のおもしろさだなと思ってて。
版権二次以上に、作者本人の趣味や経験則がめっちゃ出るじゃないですか。俺屍って…笑

なんか推しの魅力っていうより俺屍の魅力って話になっちゃったな。でもそんな感じです。

07.推しコンビ、またはカプはいますか?出来ましたらプレゼンをお願いします。

時々言ってるけど特に気に入っているのはやっぱりとばひなです。仲一族の帳&ひなたです。

趣味全開だな~と我ながら思う…笑

もともとキャラクターAとBの間に存在するディスコミュニケーションとその結末、みたいなのを描くのが超好きなんですが、落としどころの「優しさを併せ持った悲しみ」と、それとは相反する「とらえかたによっては甚大で地獄のような悲劇」に感じられるところがとばひなさんはめちゃめちゃ好みです。

愛ゆえに狂う人が大好きで。その”狂い”っていうのはその名の通り「狂気」でもいいし、逆に「狂っていた人が愛ゆえに落ち着いてしまう」もある種の愛情バグだと思うんですけど、とにかくそういうふうに愛のせいで人格や人生が(正の方にも負の方にも)歪む人がめっちゃ好きで、とばひなはふたりともそれの息吹を強く感じられるところがとにかくいいです。

08.推し以外にも好きなキャラや組み合わせがあったら教えてください!

俺屍じゃなくて恐縮なんですけど、死別する夫婦関係の男女がめちゃ好きだったりします。

昔から超好きだったのが戦国BASARAの織田信長と濃姫の夫婦ペアです。一生懸命信長の妻にふさわしい存在になるために頑張るけどあんまり見てもらえない濃姫と、実はちゃんと見てる言葉少なな信長っていう関係が大好きでした。良い…
作品によってふたりの結末はいろんなものに分岐していて、必ずしも死別の結末を辿るってわけでもないんですが…たとえば信長は死んでしまうものの彼の子を身籠る濃姫のルートであったりとか、あるいは逆に濃姫が死んでしまって一人残された信長が生ける亡者として狂っていくルートだったり。その多くがやっぱり愛のせいで個人の在り方が歪んでしまうもので、なんかもうずっとそればっか好きなんだなと…。

レイトン教授シリーズでもそういう夫婦(厳密にいうと婚約)関係が描かれたりします。
物語における夫婦関係って本当にその現象が多く見られるので、総合的に大好きなんですよね…

BLでもGLでも死別っていう現象は大好きです。死別はもっとも人間の歪みを発生させるので
マッドサイエンティストかなにかかな?

あとおまけとして、これもかなり重要だと思うので書いておきたいのですが…園崎詩音の存在が私のオタク人生においては色濃い気がしています。有名な「ひぐらしのなく頃に」の園崎詩音ですね。

↑ちょっと前に書いた園崎詩音

私は「ひぐらし」原作ユーザーで、アニメ化する前からこのゲームをプレイしていた者なんですが、詩音が主人公となる目明し編はマジで強烈だった…。
思春期の多感な時期に園崎詩音に共感してしまったからこそこんなマッドサイエンティストオタクになってしまっている節は多分にあると感じてます。
アニメだけ見てる勢本当に目明し編やってほしい。ゲームじゃなくてドラマCD聞くんでもいいから… 心情描写の厚みが桁違いだから…

09.どんな種類の創作をしますか?(小説や絵、ハピエンやシリアスなど)

小説も絵も描きます。
系統としては三とおりあって、大体「推しの人生讃歌」「悲劇」「その両方」に分類される…と思ってます。主に「悲劇」を描いてたような気がします。

ただ悲劇といっても、とにかく酷いことが起きてキャラクターが作中でけちょんけちょんになって死ぬ、とかではなくて、そのもうちょっと上寄りのラインといいますか…「当たり前にどこにでもある、微妙な、それでいて深い悲哀のニュアンス」みたいなのを描くのがめっちゃ好きでした。闇の腐女子っていうよりは多分黄昏の腐女子ってやつ。

そのニュアンスの微細な空気を描いた結果、悲劇のまま終わってもいいし、ちょっと希望が垣間見えてもいいし。でも私は後者の方が好き、みたいな………そんな感じのオタクです。

バキバキの腐女子なのでBLがもちろん大好きではあるんですが、「BLとかそういうのじゃない文脈」で作品を読むことも本当によくあって、「BLあり」の場合は「悲劇」の工場で、「そういうんじゃない」の場合は「人生讃歌」の工場で作品を作ることがすごく多いです。
伝わるんかな、この表現…

俺屍の場合は主に後者です。生活の積み重ねによる、人生という名の”流れ”を感じさせたい。
そこに趣味で多少の悲劇を交えます。悲劇っていうとちょっと大袈裟で、もっと正確にいうと、それこそ「微妙な悲しみのニュアンス」の方が近いんだけど。

このへん、ちょっと前に創作占いをやってもらった時にすごく的確に指摘していただいたのでこれも暇な折に読んでほしい。

10.一作品にどのくらい時間をかけますか?

死ぬほど飽き性なのでなるべく短時間で完成させることを心がけてます。後から直したりとかはまずしないです。フィーリング、その時の気持ちと感覚と時間優先。
なので、短くて1時間。60P超えの本とかも2〜3週間で一気に作っちゃった記憶あるな。

11.作業中にBGMは流しますか?流す方は、作品の雰囲気に合わせていますか?

超流します。自分が作品を作る時も、そして作品内で描くテーマも完全に「感覚」をかたちにすることに重きを置いているので、作業中は大概その時の自分の気持ちがノれるBGMを聴いてます。

歌詞はあまり重視せず、旋律で物悲しくなれるか、何かを尊ぶ気持ちになれるか…などを最優先しています。

12.作業のお供に何か口にしますか?おすすめのお菓子や飲み物があったら教えてください!

大体飲み物飲んでます。お茶と称されるものが大好きで、大体ルピシアのお茶飲んでます。紅茶も日本茶もハーブティーもなんでもokです。

13.二次創作を始める前から創作されていましたか?

物心ついた頃に描いてた絵がもうポケモンの4コマだったので「二次創作始める前から創作してた」ことはないんですが、「二次創作の合間に一次創作」はバリバリやってました。
当時仲の良かった友達と一緒に世界観共有一次創作サイト作って、リレー小説書いたりとかしてたな〜。

14.自作品のここが好き、もしくは悪くないな!という箇所はありますか?

やっぱり温度感はめちゃめちゃ好きですね。私が描いてるから当たり前なのですが、悲しみと切なさと日の差し方、そのへんの温度感がバチコリ私に合う。
私がいつも取り扱いたい適温、ほんとに滅多に出会えないんですよね…(二次元の創作物よりも映画の方が適温に出会えることが多いです)

絵柄とかコマの割り方とか、そのへんの表面的な技法に関しては「嫌いではないけど」って感じかな。好きだけど、もっとうまい、私の適温にあうやりくちがあると思う。

15.創作をしてきた中で作風の変化はありましたか?

キャラクターの趣味はかなり変化してるんですが、作風の変化はマジでゼロです。本当にずっと変わってない気がします。ゼロってのもさすがにすごいと思う。

16.自作品の作風と理想の作風は一致していますか?

一致してますね。というか私の作風が私の理想なので、私の理想をもっと共有したくてずっと描いてたところはおおいにあるな…。
最近はもう忙しすぎて「理想の共有」は難しいんですけど、今でも超ひまだったら多分永遠にそこのスタンスは変わってなかったと思うな。

17.自作品と自分自身に似た部分はありますか?

私は多分メンヘラに部類される人間なので、だいぶ似てるんじゃないですかね(急にざっくりすぎるだろ)

18.過去の自作品、見れますか?

ものによるかな〜。描きたいものは大抵共通してるのでそこに関しては読み返したくなったりもするんだけど、単純に絵が下手すぎるだろとか、この表現何回使うんだよとかの技術面での拙さが目について恥ずかしくなっちゃうことはたくさんあります。

19.歴代ジャンルと推しがいたら教えてください!

「推しキャラ」を雑に並べると下記になります。

ポップンミュージック:MZD
レイトン教授シリーズ:レイトン教授
Happy Tree Friends:ハンディ
戦国BASARA:織田信長&濃姫
妖怪ウォッチ:ウィスパー
ヘタリア:プロイセン
おそ松さん:一松
ソニック・ザ・ヘッジホッグ:ナックルズ
ときめきメモリアルGirl’s Side:総人数が多いのでたくさんいるけど、1番は新名旬平
誰ソ彼ホテル:大外聖生
FGO:いっぱいいるけど、中でも特に好きなのは土方歳三、天草四郎、カーミラ、ゴッホ

20.歴代推し作品・キャラ・カプに共通点はありますか?

こうやってジャンルをならべてみると「一見かわいい」んだよな…と思う。
鬱作品好きなんですが、見た目から露悪が出まくってるより「見た目かわいいけど中にちょっと毒がある」が好きで、だから一見してそんなふうには見えないジャンルから血眼で闇のかけらを探すのが好きだったりします(ソニックやときメモGSはその文脈とはちょっと逸れるけど)。

キャラクターに関しては…オタク歴が長いので趣味傾向が変わりつつもあるんだけど、今はおおむね「頭がいい人」か「倫理的に悪い人」を好きになりやすいかな。もっと若い頃は「乱暴なツンデレ」が好きでした。
ビジュアルでいうと圧倒的に男も女も短髪派です。

21.このキャラを推していなければ書(描)かなかったという物はありますか?

少なくとも九頭龍冬彦にハマらなかったらヤクザという単語に過剰反応するようにはならなかったと思うな…

あと「おそ松さん」もポップンよろしくかなり間口の広いジャンルだったので、すんごい好き勝手描いてました。キャラクターが人外になる話とか殺人犯になる話とか、刑事になる話とか殺人犯になる話とか殺人犯になる話とか…

22.ジャンルが変わっても必ず書(描)きたいシチュ等はありますか?

シチュっていうのは特にないかなあ。微妙な感情の揺れ動きはずっと描き続けていたいけど。

正直殺人を犯して逃避行するシチュは全ジャンルで描きたいけどそのへんは本史を加味してちゃんと検討しますよ。ベテランのオタクだから……

23.いつまで二次創作を続けたいですか?

いつまでってのはないかな〜。期限はなく、やりたいなと思った時に続けられたらいいなと思います。

追加質問1.推しの呼び方にこだわりはありますか?

特にないんですけど、そういえば私は自一族に堂々と敬称をつけたりするなあって思い出しました。
自一族って、自分から生まれたものではあるけれどそうでもない部分もあって(ゲームのランダム引きによるところがすごく大きいので)、いわゆる「うちの子」ともちょっと違うところにいる存在なので、そういう区分けとしての敬称であったり、あるいは「さん」「くん」「ちゃん」「様」などをつけることによってその一族の世界観におけるポジショニングを定義してる部分もあったりしますね。
様付けで呼んでる一族は実際にゲーム中でもある程度慮られていてほしいし、ちゃん付けで呼んでる子は可愛がられててほしいな、みたいな。

追加質問2.推しが現実にいたら仲良くなりたいですか?

これね!!!私はわりと夢女子の気があるので全力で仲良くなる妄想をします。
特に「超かっこいい」と思ってる推しの男子に対して、大体告白してフラれる妄想はしてたな。付き合いはしないんだ…

でも自一族に対してはさすがにないな。さっきも書いたけど、うちの子である側面もあるんで。

追加質問3.推しを通じて好きになったものはありますか?

ヤクザものですかね。血眼になってヤクザ映画観てた時期がありました。
まあまあ見たけど、結局アウトレイジ初代が好きかな…。仁義とかじゃなくて純然たる暴力が見たいんだよ、こっちはよ…

24.ご回答ありがとうございました!最後に一言ありましたらどうぞ~!

オタクとしての自分を見つめ直せて楽しかったです!