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8番出口

地下鉄に乗る男。突如告げられた元カノの妊娠に向き合えず、どうすべきか途方に暮れながら改札を出ると、いつまでも「出口8」に辿り着けないことに気が付く。さらに何度も同じスーツの男とすれ違うことで、自分が無限にこの空間をループしていることに気づく。
傑作!!!本当にめちゃくちゃ面白かった…
#horror

映画化についてはどうせB級なんだろうなーと思って当時は静観していたんだけど、まさかの大反響でずっと気になってました。
本当に面白かった…(2回目) 観てよかった…

多くの観客がゲームで散々目にしているであろう8番出口の空間を、あれほど息苦しく、ちゃんと怖く描けるっていうのがまず凄いと思った。
主演のニノと一緒に空間を彷徨っているような感覚に陥らされる超ロングカットの多用、主人公の喘息持ち設定やニノの圧巻すぎる演技で、本当にこっちまで苦しくなっちゃう。
8番出口ってあんなに恐ろしい空間だったんだなあ……

ワンシチュエーションホラーであることを忘れてしまう「広がり」もすごい…!!
映されるのはほとんど小さな駅構内の通路だけ、
語られるのも主人公の未来に対する不安だけ、
登場人物だってせいぜい5人くらいしかいないのに、
なんであんなに広がりを感じさせるんだろう。
そういう意味じゃちょっと文学的な作品なのかもしれない。余白の部分にすごく思いを馳せられるというか

描写は最小限だけど…
ふたりが別れたのも子供を作りたいかどうかを巡ってのことだったのかもなー、とか
ニノには父親になる自信のなさだけじゃなく、子供を残すことへの是非の思想があったのかもな…とか、すごく想像を巡らせられる。
そしてそんなニノが謎めいた男児との出会い、一緒に8番出口を彷徨ううちにどんどん成長していくのが…もう、手に取るようにわかって!!
中盤からずっと「ニノー!!頑張れー!!!」って完全に応援席の観客になったし、
例の津波のシーンでも「ニノはいい父親になれるよっ…!!」て特大感情移入してホロリしちゃった めっちゃよかったー…

徘徊おじさんエピソードゼロもアツすぎる!!
ゲーム知ってる人としてはグッと来るファンサービスだし、
ニノとの対比も効いてて死ぬほどいいんだよね。
おじさんもきっと、人生の岐路ですごく迷って苦しんで、
そしてそこから出ることができなかったんだろうなあ…。
視座をもう一段階高く持つ(=他人の異変に目を向けてあげる)、という所に至れなかったがために…

エピソードゼロに出てきたJKにさえちょっと感情移入するよね。
おじさんにもJKにも、そしてあの男の子にも、8番出口に迷いこんでしまうだけの理由があるんだ

ニノが脱出したあとの演出もすごいよかったな
大勢の人が「出口」に向かって歩いていく描写、エモいわ~~
みんなに、みんなの人生に8番出口があるんだね
映画"8番出口"は、人間賛歌であり、頑張って生きてるすべての人へのエールだ…😭

勿論それだけじゃなく、ゲームファンへのアピールもチリチリに散りばめられてて最高だった
ゲームに出てきた異変が沢山あって、ニノと一緒に探せる楽しさがあったし。
先に気付けたら、それはそれで「ニノー!!気付けー!!」ってなれてうれしいし

味付けしすぎてもう8番出口じゃないじゃんってことも特になく。
最小限の数滴程度の味付けが本当に無駄がなくて効果的で、
これ以上の8番出口の実写化、生み出せるわけねぇ~ってなってしまった

ホンマに良かった
個人的にも好みドンピシャな作風で、今まで観たホラーの中でも上位に入るレベルの大好き・映画だった
28日後…

わずか1滴の血液で感染し、人間の精神を破壊し凶暴化させる新種のウイルスが発生。
28日後、昏睡状態から目覚めた青年ジムは病院の集中治療室にいた。あまりの静けさに不安になって外に出ると、そこには荒廃し無人となったロンドンの街が。
襲いくる感染者から逃れるなかで生存者たちと出会ったジムは、彼らと行動をともにすることになるが……。

シリーズが気になってたので見てみた。
よくある王道ゾンビ映画だと思ってたんだけど、かなり独特…!
他にはない静かなエモさがあり、新鮮に観れた
ゾンビ映画にエモいって感情抱くことあるんだな~
#horror #survival

内容自体はパンデミックやゾンビの恐ろしさじゃなくて人間の方に焦点を当てたよくあるものなんだけど、
いまだに新鮮に感じる演出や美しさ、個性的なカメラワークがすごくこの映画を引き立たせている
人間が争い始める理由に「性欲」を掲げてるのも良かった。あんまり見ないかも
赤いドレスで仕立てられる女たち、ちょっと…さすがにエロかった…
なんていうか人間、人類そのものの滑稽な矮小さに思いを馳せてしまうね

面白かったかっていうと、退屈な場面も結構あったし「よくない邦画みたいだな」って部分も散見されたけど、
少なくとも新鮮なゾンビ映画って点ではかなり見てよかったかな。
ただシリーズ化されるほどの作品か?とはちょっと思ったかも 続編見れば考えも変わるのかもだが…
E.T.

アメリカのある森に宇宙船が飛来し、1人の異星人が取り残されてしまう。
偶然異星人と出会い、家にかくまうことになった10歳の少年エリオット。兄と妹を巻き込み、E.T.と名づけた異星人と交流を深めていく。

見たことなかったので見てみました。かわいい~~~~~~~~
#SF #fantasy

E.T.の奇妙なビジュアルに最初はちょっとビビるんだけど、蓋を開けてみるとあまりにもド王道で心温まるファンタジー!
悪人っぽい悪人がいないのもステキです。
E.T.もどんどんキュートで愛らしく見えてきちゃうね
やっぱり当時の少年たちはチャリで空飛ぶ練習したのかな笑

美術もすごくかわいくていいなーと思った。レトロフューチャー感溢れる家具やランプがおうちに散りばめられてて、1980年代の人から見た「近未来」をこっちも吸えるような気がして…。

チャリで空飛ぶシーンはやっぱり今の時代に見ると合成感が拭えないけど、反面でE.T.の造形はかなり凄いんだよね。どうやって撮影したんだろう
許された子どもたち

とある地方都市。不良グループのリーダーである中学1年生の絆星は、激しいいじめをエスカレートさせた結果、一人の男子生徒を殺害してしまう。
警察に犯行を自供する絆星だったが、息子の無罪を信じる母親の説得により否認に転じる。少年審判は無罪に相当する「不処分」の決定を下し、絆星は自由を得るものの、世間では激しいバッシングが巻き起こる…

その名の通り、司法上では許されちゃった加害者を主人公に据え、ネットで苛烈化する私刑やその顛末を描いた映画。
すごく重いしキツいけど、めちゃくちゃ面白かった。でもあらすじのとおり、賛否は本当に分かれると思う
#thriller #drama #crime

被害者目線・加害者目線・はたまた第三者目線、いろんな視点に立って鑑賞することができる映画なんだけど、そのどこに立っても抉られる…胸が……
私刑が楽しくなっちゃって正義を振りかざすYoutuber、加害者を呪い続ける被害者遺族、加害者を本気で守ろうとする母親に彼の理解者であろうとする女の子、そしてその中心でずっと世界の流れに翻弄され続ける加害者…!
ホントに色んな人が登場するし、そのどのポジションにも可能な限りカメラを宛がって描いていると思う。

主人公が行ったのは決して許してはいけない鬼畜の所業なんだけど「だからどんな目に遭わせてもいい」と果たして言えるのだろうか…っていうのを、月並みだけど考えさせられるね~…
めっちゃいいなと思ったのは、加害者が自分の罪を認めて反省しようともがく心の動きが終始ずっと伝わってくるところ
今更…って思っちゃうのも、謝罪を受け入れてもらえずに暴れ散らかすのも、わかる…!
そして最終的には開き直りともとれるオチに着地してしまうのが、綺麗な贖罪劇で終わらせるわけにはいかなかったのであろう作り手の意志を感じ、大変ベネだった
主人公は激しい私刑に晒された結果、「更生の機会さえ自らの手で殺してしまう」という罰を受けたんだなーと思った
ギリギリまで彼に寄り添おうと頑張ったヒロインだけが、この作品のマジの唯一の良心だね…

被害者側の描き方もいい、辛い。
後半で被害者側もなぜか世間からバッシング受けてることが判明するんだよね。これは現実でも本当によくあるよな…。
なんで何も悪くない彼らがこんな扱いを受ける羽目になるんだろうな~ 事件とか見ててもよく思うけどさ…
きっかけを生んでしまった主人公が一番の悪であることは前提として、やっぱり私刑はよくない……。
人を痛めつける行為からは何も生まれない、その胸糞や座りの悪さ・もやもやを描きたかったんだとしたら、この映画は大変よくできているなあと思った、個人的にとても好きだった

あとマジで主人公の男の子、すごすぎ!!!本当に不気味で嫌ないじめっ子感が漂ってて。半端ない演技力!!
父親に出来上がった映画見せて「どうだった?」って尋ねたらしばらく口きいてくれなかったってエピソードがあるらしいです笑
この演技力だけでも必見の価値ありだと思う
えんとつ町のプペル

煙に囲まれたえんとつ町。ハロウィンの真っ只中の町に、突如ゴミ人間が現れる。居場所を見つけられず彷徨っていたゴミ人間は、えんとつの掃除屋であるルビッチという少年と出会う。
プペルと名付けられたゴミ人間は、ルビッチが亡き父から教えられた「煙の先に星空が広がっている」という言い伝えを夢見ていることを知る。

キンコン西野のオンラインサロン商法で有名な本作、ついにワイトも鑑賞。
アニメーションのクオリティは知ってたし、声優陣の評価も高かったので、「サロンが悪目立ちしてるだけで、作品のクオリティはそれなりに高いんじゃないか?」って思ってたんだけど、別に普通だったな…
もうちょっと褒めたかった……

前述したとおりアニメの出来は素晴らしく、世界観も魅力的。
声優さんも俳優・女優で固められてるはずの割にはみんなすごく頑張っていたし、
ストーリーも多分悪くはないはず…なんだけど、なんかコメントに困る出来なんだよなぁ~~…

まず感じたのが圧倒的なテンポの悪さ
元々長くはない絵本を1時間半に引き延ばしてると思うんだけど、それならそれでサブキャラの描写を厚くするとかオリジナルエピソードを足すとかもっとやりようがあったはずなのに、
ひたすら「セリフの引き延ばし」で間を保とうとしてる感じがすごく伝わってきて、かえって「スカスカやなぁ~」って印象を受けちゃうんだよね…
今の掛け合いいるか?とか、もっと短くシェイプアップできるだろ、ってセリフやシーンあまりにも多かった…

回想もやたら多いよね…。
亡き父との絆を描きたいのはわかるんだけど、ずーっと同じようなシーンばっかり描いてない!?
様々な回想を挟んでるように見えて、終始「夢を諦めるな!」しか言ってない…。あまりにも、浅い……

キャラクターの深みも別にないなあ…
みんな要約すると同じことしか言わないし。当初はプペルを臭いとか迷惑を被ったって罵倒してたルビッチが急に「友達になってほしい」って懇願してくるのも意味わかんないし…
たいして効果的に働かないセリフを無暗に増やすより、ハイクオリティな画面構成で魅せて、ここぞって時にいいこと言わせる方がよっぽどよかったんじゃないの?と思わざるを得なかった。

骨組みは悪くないと思うんだけど、脚本があまりよろしくない。普通にアンパンマンの映画とか観た方が楽しいと思う
なぜ西野さんは脚本まで自分で担っちゃったのかなあ?
つまんなかったとまでは言わないけど、微妙に期待値のハードルの下を潜り抜けていくような、ギリ虚無い映画だった…
#anime #kids