movie memo

映画感想を載せる場所

2024年2月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

死刑にいたる病

パン屋を営んでいた店主が連続殺人犯として死刑を宣告された。
その常連であった大学生の主人公は、彼の言う「起訴されたうちの最後の事件は冤罪である」という主張の真相を確かめるため、事件の調査にのめりこむようになっていく。

面白かったぁ~~~~~~!!!!!!うわさの死刑にいたる病!さすがにヒットしてただけあるな…。
途中までは真相を予想しながらハラハラし、死刑囚である榛村の言動にドキドキし、彼に狂わされていく周囲の人間にソワソワし…とあれこれ思いを巡らせながら鑑賞し、オチの付け方のエロさに嬉しくて、泣いた……。

正直途中で考えてた予想が全然めちゃくちゃ当たってたことへのガッカリ感もあったんだけど、それを補って余りあるエロさで…なんか…肩透かし感、全然…飛んだな…。
肩透かしというても「わりと予想できる範疇」ではあると思うし。

結局全部榛村の暇つぶしでした」てオチはだいぶ予想できるよね。できるんじゃないかな
さすがに死刑囚榛村なんでもできすぎて、スーパー殺人鬼すぎるだろ!というツッコミはあったんだけど…まあエンタメの範疇かな~!
道中でできた大学の彼女も榛村の魔の手が及んでたってオチはやりすぎちゃうんか?て思ったけど、
でも…でもあのオチめっちゃエロいし……あんなふうに落としたくなる気持ちもわかるから、四捨五入で許した。畳む


それに阿部サダヲの演じるサイコ殺人鬼めっちゃよかったしね。よかったから許した。
クリーピーの時の香川照之に感動したのに、映画自体の構成が尻すぼみすぎて悲しくなった当時の自分が、阿部サダヲの貫徹されたサイコ演技で無事に成仏できた感もあった。
ありがとう、阿部サダヲ
ありがとう、エッチなスリラー映画

「凶悪」の監督さんなんだけど、かなり「凶悪」との共通項があるように感じる。
映画的カタルシスや緩急に欠ける「凶悪」を見直し、もっとエンタメ的に再定義した印象があって、見やすくもあった。
#suspense #thriller #crime

2024年1月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

FALL

事故で夫を亡くした主人公を立ち直らせようと、親友が地上600mのテレビ塔へのクライミングを計画。
2人が頂上まで到達した直後、梯子が崩れ落ち、地上に戻れなくなってしまう…!

鉄塔から降りられなくなった女二人のサバイバル映画。
マジで作業のお供程度に軽く見始めたんだけど予想外にかなり面白かった

本当に徹頭徹尾(鉄塔だけに)塔の上でどうやって生き抜くか、助けを呼ぶかしかやってない、ほんとにそれだけの映画なんだけど、観客を最後まで飽きさせない工夫が盛りだくさんの良構成映画!
ハラハラあり、女の燃え滾る友情あり、でっかいおっぱいありで嬉しくなった…
ちょっと鉄塔に行くまでの導入が強引すぎるきらいはあるけど、そのへんはご愛敬かとおもわれる。
騙されたと思って観てみてほしい。
#horror #survival
ミーガン

両親を失って意気消沈の女の子のもとに最新人工知能を搭載した人形の女の子「ミーガン」がやってくる。
ミーガンの少女への愛はやがて、周囲すべてのものに仇なす暴走をはじめる…!

めちゃくちゃライトに楽しく観れるエスターって感じだった。全然ホラーではないと思う。こわくなさすぎる。
金ローとかでゲハゲハ笑いながら観るのがベストの作品。

ミーガン役の子がリアルダンサーらしくて、芸術(ダンス)技能をめちゃめちゃ活かしてる。なんならリアルダンサーであることを打ち出した過ぎて急に脈絡なくダンス踊りはじめる始末。
踊るミーガンかわいすぎる!Tiktokとかでバズったらしいよね。
#horror

2023年12月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

ファースト・マン

人類史上初めて月面着陸を果たした宇宙飛行士、ニール・アームストロング。
彼の半生と、月を目指す者たちの苦悩の道のりを描く。

「ラ・ラ・ランド」の監督が撮った伝記映画。実在した人物である「ニール・アームストロング」と、あの「アポロ計画」を題材にした英雄譚。
あんまり観ないジャンルの作品だったんだけど、観てよかったなぁ~~~~~~~~~~~~!!!!!!面白かった…
#SF #drama

この映画のすごいところは「全然ワクワクしない」ところ。
月を目指す宇宙飛行士の物語って一文で表現してしまうとすっごく雄大で果てないロマンの映画みたいに感じるんだけど、この映画は全然違うところにフォーカスが当てられていて、どの国が最初に月面着陸を成功させるかっていうアポロ計画の軍事的な側面であったりとか、そもそも有人飛行自体がまだ安全性を担保できていないことによる命の軽さを強く映している。
だからめちゃくちゃ息苦しい映画なんだけど、それでも月面着陸成功時のあまりの…表現しがたい達成感とカタルシスは格別なんてもんじゃなくて、このために多くの人の命やコストが犠牲になったかもしれないけれど、それでも…それでもロマンは止めることができないという、人々の想いと歴史の貴さを、圧巻の演出と構成で描いている、とても素晴らしい作品!!!!

ラ・ラ・ランドとはまったく違う切り口とノリで描かれている映画なんだけど、演出の鋭すぎるセンスには共通点を感じたかも。
あの、月の地をはじめて踏むときのカメラ…演出…音…… ヤバい。ほんと。鳥肌たったもん

2023年11月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

LAMB

アイスランドの田舎で暮らす羊飼いの夫婦が奇妙な生物を取り上げた。
羊から生まれたにもかかわらず人間の胴体を持つ生命。
アダと名付けられたそれに、夫婦たちは狂わされていく。

#horror #thriller
期待してたんだけど、若干肩透かしだった作品。
好きな人はきっと好きだと思うんだけど、私にはちょっとテンポとカタルシスが足りなかった…

ありえんくらいアダかわいすぎる。そりゃみんな狂う。
しかも最後までアダ自体は純粋無垢でかわいいままだからね。
正直「アダ自体が実はとんでもない生命体で…」みたいなのを期待してたんだけど、そういう裏切りは全くなかったし、アダはパーンの子供で結局生まれた場所に連れ戻されてしまう。畳む

そのラストにいたるまでの「ひねり」があまりになさすぎて、ずっと平坦な一本道を歩かされて終わっちゃったなあ~っていう印象。
トレーラーの不気味さがピークだったかも。

2023年6月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

リトル・マーメイド

童話・人魚姫をディズニーらしい視点で再構成した名作、「リトル・マーメイド」の実写作品。
黒人がアリエルを演じることで話題になった本作。映画館で観ましたよ。
先に言うと私はこの実写版リトルマーメイド、許容派です。

まずハリーベイリーの歌声は本当に素晴らしい。
歌うとマジで彼女がアリエルにしか見えなくなる。これ本当。
歌声で選んだ…?ほんとぉ~?と穿ってたけど、実際それだけの実力は確かだと思ったし、あの「歌い出すとアリエルにしか見えなくなるマジック」を確かめるためにこの作品を観てほしいはあるかも。

反面歌ってない時は全然アリエルには見えない…っていう意見もとてもわかる。表情が硬いのも相まって。
喋れないアリエルは愛嬌がわりと命なのに、その愛嬌を演じるのが下手なので、余計アリエルに見えないんだよね。
ここを吹き飛ばすにはやっぱり白人で素直に実写化すべきだというのも最もなところで。

けど私がこの実写版リトルマーメイドを評価してるのは、総合的には「黒人でなきゃこの実写版は新訳リトルマーメイドたりえなかった」ってちゃんと思えたところにあります。

エリックやトリトンのバックボーンがかなり補足されてるんだけど、互いの世界が互いの世界に対して偏見を抱いていて、エリックとアリエルの働きかけによってふたつの世界が一つになるって言う話が原作よりももっと強化された改変になってるんだよね。
だからこそエリックを白人の俳優さんが、アリエルを黒人の女優さんが演じることへの暗喩的な意味づけがあって、そこで私は個人的に「いいじゃん」ってなった。
改変によってうまく配役部分のメタ的な理由とストーリーが作用しあってるように感じたから、美女と野獣にあったような「とりあえず黒人やLGBTキャラねじこむ」という雑さが解消されているように思えて好感を持てた。

アニメ版のリトルマーメイドで言われ続けてきた問題のひとつに、
「どうして人間のエリックは何も捨てずに済んで、アリエルはヒレも海の世界も家族も多くのものを捨てなきゃいけないのか」ってのがあって。
大幅なエンディングの演出改変にも、その辺の問題をすごく意識してるなと感じた。
エリックとアリエルが海原に漕ぎ出してエンドっていう演出は、そのあたりがもっとグラデーション化した表現になっていたなって。
「次のコーラルムーンにはまたやってくる」ってセリフもアリエルが決して捨てているわけではないってことの表現だよね。畳む


とても気を遣って実写化してるのがよく伝わってきた。
黒人を主人公に据えることによる、「カリブ海舞台」っていう改変も私は好きだった。
時代背景をおもうと違和は拭えないって言うのもまああるんだけど、単純にカリブ海らしいテイストの市場のビジュアルはアニメ版とはまた違ったワクワクがあった。

「白人を主人公にしてたらもっと興行収入は取れた」っていうのは…残念ながら事実だと思うんだけど…でも私は「新訳」としてこの世に打ち出された「実写版リトル・マーメイド」を評価したいなあ。
#musical #fantasy #romance

2023年3月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

私の頭の中の消しゴム

無邪気な社長令嬢は、建築家志望の孤独な青年と恋に落ち結婚する。
幸せな日々を過ごすが、彼女は若年性アルツハイマーを発病。
病魔は彼女の記憶とともに、幸せな日々もむしばんでいく。

超・有名韓国映画。教養として観るかと思って鑑賞したんだけど、やっぱ良かったね。
#romance #drama
「私の頭の中には消しゴムがあるの」はとてもとても有名なセリフで、この映画が初出なんだけれど、若年性アルツハイマーの恐怖をロマンスの美しさでくるみつつ描いてて、実際泣ける。

泣けるんだけど、ヒロインが妻子持ちと不倫してたっていう導入に若干の引っ掛かりを覚えてしまう…!気にしすぎ!?
あと実際にアルツハイマーにかかわる人たちからしてみると「美化しすぎ」とかあったりするのかな、なんて思ったり。
2004年の作品だから、現代的価値観で見ると若干の危なっかしさも感じたりしたかな。

それでも泣けることには変わりない…。名シーンいっぱいある。
ヒロインがどんどん記憶を忘れてしまうことを取り上げて「毎日恋ができる」って返すヒーローのセリフにはやっぱりときめくし、
「許すには、憎しみにひとつ心の部屋を与える」…これも名セリフだぁ~!!
カルト

3人の女性タレントが、ある母娘の除霊をする番組のレポーターを務めることに。
しかしその霊は非常に強力であり、霊能者たちも太刀打ちできない。
そこに現れたのは、最強の霊能者と名高いNEOだった!

悪名高い(?)白石晃士監督作品の心霊ホラー。
#horror
私は正直…全然……全然好きじゃなかったんだけど…これをマジでこよなく愛してる人がいるのもなんとなく理解できる…かな…
「さだかや」の監督だって後で知ってめっちゃ納得した。「そういう肌感覚」の人なんだね。

上述したあらすじでもわかると思うんだけど、そういう感じの映画。オカルトバトルです。
教養としてNEOの存在を知っといてもいいかなとは思うけど、私は好きじゃない……好きじゃないかな……(一生言うやん)
返校 言葉が消えた日

大ヒットホラーゲーム「返校」実写化作品。
戒厳令下の台湾、白色テロに翻弄される高校生たちの悲劇の物語を描く。

ゲーム版の「返校」が大好きで鑑賞したんだけど、やっぱゲーム版かな、の印象はぬぐえなかった。
#horror #thriller
初見だと少々説明不足に感じるし、ホラーとしての演出がむしろノイズになってしまう部分さえあったり。
原作のポエティックな雰囲気が好きなので、終盤の展開はウーンと思うところもなくはないけど、映画として盛り上げどころを作るならまあベターな落とし所なのかなという感じ。

ゲームが名作なので、映画版のストーリーもとても良かった…とは思う。勉強にもなるしね。
一見とっつきづらそうに感じる舞台設定を、ロマンスに落とし込んでわかりやすくしてるシナリオも大好き。
でも触れるなら絶対ゲーム版がいいと思います。マジの名作です。
CUBE 一度入ったら、最後

目覚めたら謎の立方体《CUBE》の中だった。
閉じ込められた男女6人。死のトラップ迷宮、ここに出口はあるのか?

1997年にカナダで公開された名作「CUBE」の日本リメイク版。
#horror #thriller

途中まではそんな酷評されるほどの映画でもなくない?って思いながら鑑賞してたけど、丁度1時間鑑賞あたりで「はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~????????????????」になってしまった作品。
なんならそこから先一気に「もういいや…」ってなってシークバー連打しながら見終えた。マジでひどかった

菅田将暉にだけ精神攻撃が用意されてる謎トラップは勿論のこと、
素数ある部屋なのにトラップが発動しないことへの説明も特になくなんかノリだけで進めるし…………畳む


まあ、オリジナルのCUBEも結局●●●●●だけが生き残るっていう(申し訳程度のネタバレ伏せ)オチには現実とキューブの中とのリンクするテーマ性を感じなくもないし、そこを掘り下げたくてこういう構成になったんかなとも思わなくは…ないけど…
でもいる?社会的弱者に対するメッセージ性、そこまで掘り下げる意義ある? CUBEで………CUBEでやる必要…ある…??
そうやって頑張って作ったメッセージ性もなんか…何回も同じこと繰り返しすぎてデロデロに伸びたTシャツみたいになってるし……
みんな、これ観るくらいならオリジナル版のCUBE見よう!

2023年2月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

震える舌

破傷風に侵された少女と、それを看病する家族の闘病のようすを、ホラー風にまとめた異色作。
どんなホラーよりも手汗掻いた作品。
何が怖いって破傷風は現実に存在するのが怖いんだよね。こんな恐ろしい病気が現実にあって、自分たちの身にだって降りかかるかもしれない恐怖。
娘が文字通り死ぬほど苦しんでいるのに祈るしかできない絶望。どんどん憔悴していき、仲たがいまで発展してしまう家族の様子には本当に苦しくなった。
医者の偉大さにも感謝したくなるし、外から帰ってきたら絶対手洗おう…って思えます。
#horror #thriller

2022年11月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

万引き家族

とても貧乏で、万引きをしないと生きていけないような家族。しかし彼らは幸せだった。
ある日、父は近所で1人の幼い女の子が震えているのを見つけ、見かねて家に連れ帰ることに。
そうして日々を過ごすうち、歪な形でつなぎ留められていた家族の形は、やがて瓦解していく。

#drama #crime
友達に「私はもう見たくないけど、ネズはきっと好きだと思う」とオススメされた鬱映画。めっちゃ良かった………好きだ……(鬱映画しか愛せない悲しいウォリアー)

まず「万引きしないと生きていけない」てところにすでに悲哀が詰まってるんだけど、この映画はそれ以外にも「社会の底辺」を至る所で描いているからこそ、一見コメディ的で温かに見える家族の在り方に対する絶望とやるせなさが半端ない。
実は家族は底辺の寄り集まりではなく血の繋がりがない、というところも絶望ポイントで、血は繋がっていなくても家族であることにはかわりないという絆と、確かで小さな愛だって同時に描いているのだけど、けどそんなもんじゃこの世界はどうしようもない。畳む
家族愛や絆じゃこの底辺の世界は変えられないし、なんにもならない。そういう「静かで救われない絶望」がこの映画にはもうむちゃくちゃこめられてて、本当に息が詰まります。
ラストのリリーフランキーで悲しくて胸が張り裂けそうになって鬱勃起したので、よかったです。
生きている

ゾンビパンデミックが起こってしまった韓国・ソウル。
ゲームオタクの主人公はマンションの部屋に閉じこもり、わずかな情報を使って生き残りサバイバルをはじめる。

#horror #action #survival
それなりにおもしろかった。
「マンションで籠城するゾンビ映画」がテーマになってて、SNSや現代テクノロジーを使ってなんやかんやする展開がこの映画のウリ。
ゾンビ映画としてはだいぶこじんまりしてるけど、そのぶん現実的に仕上がってると思った。
暇な日にサラッと観るにはいいかんじのゾンビ映画。

籠城ものの割に主人公とヒロインが最後までずっと綺麗なので、せめて無精髭生やしたりすこしビジュアルの荒れで日数の経過を表現してほしかった…笑

2022年7月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

呪詛

かつてある宗教施設で禁忌を破り、呪いを受けた主人公。
そして6年後、あの時の呪いが今度は自分の娘に降りかかったと知り、彼女は手段をとらぬ行動に出ていくことになる。

台湾製のホラー映画。ネトフリ限定配信となっています。

終始ハンドカメラを使ったモキュメンタリー構成になっているのだけど、これが観客まで巻き込んでくる構成と見事にリンクしていてすごい…!!ほんとにめっちゃ怖かったし震えあがった…。
台湾製だからビジュアルがアジアンテイストで、日本人の持つ原始的恐怖にも共鳴すると思う。
ずっと息つく暇がない怖さだし、嫌悪感と悍ましさ・ある種の畏怖を想起させる美術は素晴らしい。
「怖い」ホラーはたくさんあるけど「悍ましい、触れたくない、知りたくなかった」って思わせるものは久々に出会ったので、大興奮の一作だった。
#horror

2022年4月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇

1995年に放映された新世紀エヴァンゲリオン
そのリビルトである「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の、待望の完結作。

当たり前に私も「エヴァ」愛好家のひとりです。メンヘラのオタクはエヴァ通るべきだよなあ!?
そのリブート作品であるシンエヴァ!もちろん完走しましたよ!
#anime #action #SF

結論から言うと………寂しかったな……

私はAIRがめちゃくちゃ好きなオタクであったので、あの頃の尖ったエヴァからはあまりにも想像しがたい、優しく、未来のある結末には一抹の寂しさを感じざるを得なかった。
みんなこう思ったよな?「庵野、今は幸せなんだな」…って…

面白かったし、あの結末も私は結構納得してるというか…みんながあの時のような不幸を繰り返さないためには、この結末しかなかったかなって感じている側の人間なんだけど。
でもやっぱAIR…AIRが好きなんだよなぁ~~~~~~~!!!!!!

でも…でもわかるよ。でもシンエヴァ、いいよね…。
本当ならみんなが見たかったはずの展開。ゲンドウVSシンジ!!!
ゲンドウがやっとシンジと向き合って、彼を愛していたのも確かだって伝えられたのが本当にうれしかったし、シンエヴァ観てよかったなって感じた。
でも…

でも寂しかったよ! 俺を置いていくなっ…!庵野っ……!

2021年12月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

A.I.

人間の仕事をロボットがこなす時代に生まれた、愛の感情を組み込まれた少年型ロボット。
人間の夫婦のもとで暮らしていた彼だったが、あるきっかけで捨てられてしまう
愛情の行き場を失った少年は、失意のうちに旅に出る。

なんか昔好きだったな…という記憶とともに鑑賞したんだけど、やっぱよかった。
これも救われなくて悲しくて、ある種の鬱映画ではあるよね。
#SF #drama #fantasy

ピノキオなどの童話をイメージして作られた作品とか聞いたことがあるんだけど、確かに童話的。
でも溜息出ちゃうくらい悲劇。結局主人公のデイビッドは救われたのか。あれが本当に救いだったのか…
どんな人がひどい目に遭ってもシコれるけど、無垢なものがひたむきに頑張っても報われない姿はさすがに心に来る。

久々に鑑賞してみると、「スッゲー辛くてキツイシーン」がジゴロ・ジョーの存在によってちょいちょい味変されているのを感じてよかった。
魔法にかけられて

いじわるな女王に井戸に突き落とされてしまったプリンセス。
その井戸はなんと現代のニューヨークに繋がっており、彼女は妻のいない弁護士とその娘と奇妙な生活を営むことになる…!

普段絶対観ないジャンルの作品なんだけど勧められて視聴。
結論から言うと本当に観てよかった。ディズニーで1番好きかも…。

アニメパートと実写パートの融合の見事さはさることながら、「ディズニーがプリンセスものでやりがちなお約束」を自らギャグとしてパロるシーンも満載で笑え、ファンタジーと現代を皮肉りつつも同時に賛歌までしちゃうというマジの高等技術。
美術は隅々まで凝って美しくてハッピー。

何よりストーリーが良すぎる
夢見がちな少女(ファンタジーの住人)と、現実に疲れた弁護士(現実の住人)が互いを想うようになるにつれて、ふたりがファンタジーに、現実に向かって歩み寄っていく。
それが演技やストーリーだけじゃなくて音楽や美術面でも表現されてるのが本当に素晴らしくて、けれどふたりにはそれぞれファンタジー世界に残した王子様と、現実で再婚を検討していた恋人がいて……その切なさについ泣けてしまう。

アニメパートと実写パートがある映画というのは知ってたんだけど、ちゃんと「そう表現しなければならない」ことに意味が強くあって、現実に生きる人たちと、紡がれてきたファンタジーの伝統をどちらもとても大切にしている。
神映画でした。いろんな人に見てほしい…
#comedy #romance #musical #anime #fantasy

2021年11月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

ターミナル

ニューヨークの国際空港。母国クラコウジアからやってきた男はニューヨークに降り立つ直前に足止めされてしまう。なんとクラコウジア政府がクーデターのために事実上消滅してしまったというのだ。
入国ビザは取り消し、戻ることも進むこともできない。
男は国際空港で寝泊まりしながらも、持ち前の人徳で空港の人々と交流を持つようになっていく。

め~~ちゃ好きな作品。ラストはちょっとの苦みがあるけど、総合してハッピーなロマンスコメディ。
#romance #comedy #drama

クラコウジアの通貨も使えなくなっちゃうもんで、四苦八苦しながら工夫して空港内でなんとか食を得ようとするんだけど、その工夫がめっちゃ楽しい。
ベッドも空港にあるわけなんかなくて、待合室の長椅子をくっつけて勝手にベッドにして寝るんだけど、そういう生活になんかちょっと奇妙な憧れを抱いちゃう。
持ち前の明るさと優しさで主人公はどんどん従業員の人と仲良くなっていって、やがて恋をするのだけど、彼女を振り向かせるために従業員と協力して、ありあわせのシチュエーションを作って…って、そういう「あるものをなんとかそれっぽく繋ぎ合わせて工夫して良いものにしていく」姿が、素朴だけどなんかイイなって感じるんだよね。

空港の人たちにもどんどん愛着がわいて、ただの空港がなんかステキな場所に思えちゃう。
すべてが上手くはいかないこともあるんだけど、でもこんな愛嬌のある主人公ならきっとこれからも素敵な人生を送れちゃうんだろうなって思える、ハートフルで優しい映画。

清掃員たちが一流のコンシェルジュに扮してヒロインをおもてなしするシーンがあるんだけど、あそこがもうめ~~~~~~ちゃ子供の頃から好き…。
ぼくは明日、昨日のきみとデートする

美大生である主人公は、大学へ行く電車の中でヒロインに一目惚れ。
勇気を出して声をかけるが、彼女は「また会える?」という言葉に突然泣き出してしまう
やがて2人は付き合い始いはじめるが、彼女には大きな秘密があった。

王道の恋愛映画。
恋愛映画なんだけど、この映画はめちゃくちゃ設定が面白くて、ちょっとSFに近い側面を持っている。
#romance #SF

その設定を語ってしまうと全部ネタバレになっちゃうので伏せるんだけど、
ヒロインと主人公の時間軸が逆に進んでいるんだよね。
主人公は昨日から明日に時間が進んでいる世界の人間だけど、ヒロインは明日から昨日に時間が進んでいる世界の人間。
だから、主人公にとってはヒロインとの日々は「出会い、恋をして付き合って、関係を深めていく日々なのだけど、ヒロインにとっては逆で「深い関係からどんどん距離が遠のいていき、やがて「付き合っていなかった頃の自分たち」に戻り、そして別れの時が来てしまう。畳む


この設定がすごく面白い。あと特性上ぜったい2回視聴したくなっちゃう作品。とても切ない。
とりあえず何も知らずに観てみてほしい。そして観終わったらもう1回観てほしい!

back numberの名曲「ハッピーエンド」はこの映画の主題歌でもある!
一生聴き続けてる
パラサイト 半地下の家族

韓国。キム一家が暮らしているのは半地下の貧乏アパート。
糊口をしのぐ生活を送る底辺家族の息子はひょんなことから上流一家・パク家の家庭教師として忍び込む機会を得る。
味を占めた彼らは悪知恵を働かせて次々に雇用人としてパク家に”パラサイト(寄生)”していく…!

本当の傑作。マジで見たほうがいい。
ジャンルとしてはブラックコメディ。けどスリラー要素満載、かつ社会派の側面も併せ持つ作品でもある。
#comedy #thriller #drama

韓国は実はかなり傑作の多い国で、今キテる国として評判だったりもする。
パラサイトはまさにその筆頭!
コメディチックな前半部から急転直下、スリラー映画に変貌する予想もつかない展開!それがシームレスに続き、「パラサイト」にしかない独特のジャンルを形成しています。マジで面白い。
あまりに高すぎるエンタメ性と同時に、韓国における格差にまで切り込んじゃう。そらカンヌ獲りますわな。

パラサイトは「本当に面白い映画」なので、ぜひ2回は視聴してほしい。
ていうのも画づくりでも妥協してないことが2回目だとよくわかるんすよね。
たとえば「貧乏一家のキム」と「上流一家のパク」との間には絶対に隔たりができるようにカメラワークされていたりする。ガラスの壁とか柱によってね。
「パク家は下から上」「キム家は上から下」に映すように撮られていたりして、これも明確に「格差表現」として作用してたりする。マジでエグい。

もちろん「貧困層」は、それそのものはキツい存在ではあるんだけど、貧困社会の中で生きるキム家をあくまで笑える存在として描いている。けれど後半では「努力などではどうしようもない、生まれついての隔たり」をありありと見せつける。
最初がコメディなのでぬるっと乗せられちゃうんだよね。けどその乗ったジェットコースターって「衝撃的なスリラー的結末」に帰結してるわけで。

本当に観てほしい。観てー!!!観てみてみてみてみてみてみー!!!!!

2021年9月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

新感染 ファイナル・エクスプレス

韓国の各地でゾンビパンデミックが発生。そんな中、ソウルからプサンへ向かう高速鉄道の車内でもパンデミックが勃発。
ゾンビと化した乗客。時速300キロ以上で移動する「密室」が、乗客たちの生き残りをかけた戦場と化す。

バカみたいな邦題から繰り出されるマジモンの傑作
私は名作とされてるゾンビ映画のすべてを観たわけではないんだけど、でもこの「新感染」はその最高峰に位置してる作品なのではないかと思ってる。

何も、衝撃的な展開や他にはないものがあるわけじゃないんだけど、すべてが及第点以上っていうのがこの映画の秀才なところ。
派手に散らかるゾンビ!カッコいい男たち!!守られる女!!余計なことしかしない迷惑なオジさん!!!
「ゾンビ映画」に求める全てが新感染にはある。マジで超面白い。大好き

「父子」に焦点を当てたストーリーも良い。王道ド真ん中のことしかやってないんだけど泣ける。王道ってだからいいんだよなって思わせられる。
ラスト、生き残った乗客が自分たちは感染していないということを証明しなければならない場面があるんだけど、その方法も……。もう……ハァ~~~~~~~~~~~~~~~~~……………

私ってこれから先、新感染より面白いゾンビ映画に出会えるのかな…………。
#action #survival #horror

2021年5月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

ノートルダムの鐘

15世紀パリ。ノートルダム大聖堂の鐘楼には心優しくも醜いカジモドという鐘つき男が住んでいた。
年に1度のお祭りに惹かれ外界に姿を現したカジモドは、美しいジプシー・エスメラルダと出会う。

ディズニーの名作の一柱。「ディズニールネサンス」と呼ばれる、いわゆる黄金期のディズニーの作品の中ではちょっと影に隠れがちな映画になると思うんだけど、とても面白い。
子供の頃見たことがあったんだけど、ちゃんと覚えてなかったので、アマプラでレンタルして鑑賞。
#anime #drama #musical

フロローってこんなにキモエロかったの?!!?
一部で狂信的な支持を得ているフロローだけど、確かにこういうタイプのヴィランってディズニーにはめちゃくちゃレアな存在だよな…。
エロかったな…。何もフロローだけじゃなくて、なんかノートルダム全体が… エロかったな…。

恋を成就させないっていうのもレアなラストだよね。
当時別件のBLにハマっていて、そのBLCPとエスメラルダ&フロローの感情のやりとりがあまりにも似ていたので、「俺たちのBLCPじゃん!!!!」てフォロワーと一緒に騒ぎながら鑑賞した覚えがあります。

2021年3月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

ヒメアノ~ル

清掃会社で働く青年は退屈で孤独な毎日を送っていた。
ある日、同僚から女性への取り次ぎを頼まれた彼は、彼女が働いている職場へと向かう。しかし、彼はそこで高校時代に過酷ないじめを受けていた同級生と再会する。

キュートでシュールなラブコメポップと快楽殺人鬼の猟奇スリラーを反復横跳びする変わった映画
#romance #thriller #comedy #suspense
私はこの作品で吉田恵輔という監督さんを知ったのだけど、このヒメアノ~ルがあまりに性癖に刺さりすぎて、以来一生ついていっています。

このヒメアノ~ル、タイトルコールが中盤部分にあるんだけど、まさにそれが「ラブコメポップ」と「サイコスリラー」の繋ぎ部分であることを意識した作りになっていて、ここのタイトルの演出の2ジャンルの繋ぎ方の妙はその筋のオタクの間では語り草になっている。…と思う。
タイトルコールなのにもかかわらずヒメアノ~ルを象徴するシーン。
勿論そこ以外にも見どころ一杯!!!!

セールスポイントのひとつに殺人鬼役をV6の森田剛が演じているというのがあるんだけど、彼マジで演技うまいっすね…。
全然役柄にひけを取ってないし、いつ暴発するかわからない危険性を見事に演じ切っている。
「殺人鬼ってマジでうまく日常に溶け込んでて、我々もいつ殺されるかわからないんや…」て感じてしまう。

ラブコメパートの癒し枠であるムロツヨシもめちゃいい。彼はラブコメパートの砦をつかさどる存在であるのだけど、そんな彼も加速していくスリラーパートに主人公ごと呑まれていってしまう。
ムロツヨシは吉田監督の後作品である「神は見返りを求める」にも主演で出てるからそっちもぜひ。

私はこの映画版ヒメアノ~ルがあまりに好きすぎて原作も買いました。あの「稲中」の作者さんなんだよね。
正直殺人鬼である森田くんの動機設定からして映画版と漫画版では違いすぎて驚いた。
動機設定は当たり前に漫画版の方が良かったんだけれど、映画版の「エンタメに落とし込むため」に振り切られた設定改変もかなり良かったなあ。どっちも名作
葛城事件

無差別殺傷事件を引き起こした犯人の父親を主人公に、腐心して築き上げた理想の家庭が、ふとしたことから歯車が狂いはじめ、壮絶な崩壊の道を辿っていくさまを鮮烈に描き出した衝撃の家族ドラマ。
概略を人に説明してお勧めすると絶対観てもらえない悲しい好き・映画。まあいいことないからな、この映画に…。
#crime #drama

主人公は通り魔殺人を起こした犯人の父親で、彼は彼なりに真面目に人生に取り組んできた人物なんだけど、これがかなりの昭和おやじで独りよがりなヤツ。
「父親とはこうあるべきだ」という偏った価値観の持ち主で、ナチュラルに男尊女卑をし、一家の大黒柱である自分が家庭内ヒエラルキーのトップに位置すると信じてやまない男。
彼はただ自分の中にある「父親像」に従って生きてきただけなんだけど、それがどれだけほかの家族を苦しめてきたかわかってない。だからこそ彼の息子は強行に走ってしまった。
そんな彼の「過ち」を、ただただ淡々と、盛り上がりもなく描いていく、一生砂利噛み続けるみたいな映画

これが好きで観てほしい、と人に言うと絶対観てもらえないし、ばかりかネズって…みたいな顔をされるので悲しい。いい映画だよ。いい?いいか…?本当に?

なんかこの映画をほっとけない気持ちで見ちゃう一番の要因は、似てるんだよね。この映画の主人公の親父がわたしの父親に。マジで解像度高い。
私の父は老後になってかなり丸くなって、今はかなり良好で改善された関係を築いてるんだけど、ほんとに昔はこんな人だった…。
しみじみ観てしまうし、この嫌すぎる父親にちょっと寄り添いたくなっちゃう…ていう、自分語りも添えつつ。

2021年2月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー

ドラゴンクエストV 天空の花嫁」をベースにしたフル3DCGストーリー。
悪い意味で有名な作品。実際………すごかったな……。
#anime #kids #fantasy

ラスト直前までは真面目にドラクエ5を映画化しています。
CGのクオリティもめちゃめちゃ高いし、さすがに長いストーリーをちょっと端折ってTASにしてる感はあるんだけど、普通に楽しんでた。
私はドラクエ5を知らなかったので、親子3代にわたる壮大で魅力的なストーリーはとても興味深く感じたし、ファンが多いのもわかるなあと思いながら鑑賞…してた。
最後の数分までは…。

なんで…なんであんなことしちゃったんだろう!?どうして!?!?!?
ただ素直に映画化するだけでよかったのになんであんな改変入れた!?!?!?!?

その改変っていうのが、ネタバレになるから一応記載は避けるんだけど、単なる改変じゃなくてドラクエファンを否定しているともとれる最悪の改変なのがまずかった。
ドラクエファンがあれを喜ぶと思ってやったんだとしたら、申し訳ないけど監督は若干サイコだと言わざるを得ない…………かな……。
私は同監督の「ジュブナイル」が大好きなだけに、全力否定したくはないんだけど…。

「それ」を描きたいと思った気持ちと気概は評価したいんだけどね。でもドラクエで、というか原作つき作品でやるべきじゃなかったよ…。

2018年2月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

デスノート

そこに名前を書かれた人間は必ず死ぬ、黒いノート「デスノート」。
司法の在り方に限界を感じていた青年・夜神月は、世の中を変えるため、ノートを使って次々に犯罪者を私刑し始める。
一方この事態を重く見た警察組織と探偵・Lは、月を止めるために動き始める。

あまりにも有名な同名漫画の実写化。実は私はこの映画版がめちゃくちゃ好きだったりする。
なんといっても「この展開、漫画でも見たかった~~~~~~!!!!!!!!」という最大の展開が盛り込まれてるのがいい!!!
なんでこれ漫画版でやらんかったんですか!!!ジャンプに引き伸ばされちゃったからですか!?
#crime #suspense

何より「Lが月を倒す」展開であるところを私はめちゃくちゃ評価してる。
漫画版の月の「結局人間だった」にすぎない無様な死に方もすごく好きなんだけれど、
やっぱLに月を倒してほしかったじゃん!?
「自分の命を賭し、デスノートを使って月を倒す」展開もめちゃ熱くていい。映画版好き畳む


キャストもめっちゃ手堅いしね。Lを演じた松山ケンイチの出世作だったりもする。俺、誇らしいよ…
ミサミサを演じてる戸田恵梨香だけ(戸田恵梨香自体はほんとにかわいいけど)ちょっとミサには合わないんじゃないかなあと感じるけど…
リュークやレムなんかのCGもめちゃいい。

ここで勧めるのも変な話だけど、番外編漫画の「aキラ編」もめっちゃ面白いっす

2015年1月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

エスター

第三子を流産してしまった悲しみからなかなか立ち直れない夫婦。
夫婦は悲しみから立ち直るために、孤児院から子供を引き取ることを決める。
彼女の名はエスター。しかしエスターには、他の子とは一線を画した、恐るべき秘密を持っていた…

名作ホラー。ビジュアルがとにかく美しい。
ヒロインであるエスターがほんまにかわいい。ネタバレがとにかく肝要な映画なので多くは語らないけど、彼女の演技力とオーラにはマジでビビらされる。
エスターは古風なドレスを好む変わった女の子なのだけど、このドレス(いわゆるクラロリというやつ?)がとにかく似合ってて本当にかわいい。
勿論ストーリーも面白い。
一応ホラーに分類される映画なのだけど、怖さは控えめで気軽に見れる作品でもあるので、ぜひ教養の一環として見てほしい~!
#horror #suspense #thriller

本編とは無関係なんだけど、エンドロールの演出がとにかく最高。

2014年8月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

千年女優

芸能界を引退して久しい名女優。一切取材を受けることがなかった彼女だったが、ついにインタビューすることが叶った。
久方ぶりにカメラの前にその姿を晒した彼女は、それまでの半生を語り出す。

名匠・今敏作品。 #anime #SF
「パプリカ」のように「現実と虚構が徐々に交じり合い、今語っている場所がどこなのかわからなくなる」みたいな演出が多々存在するんだけど、この「千年女優」はもっと文脈がはっきりしていて、つまり主人公である千代子が女優という道を選ぶに至った元凶である「鍵の君」と呼ばれる男性を追う半生の物語である、というストーリーラインを見失うことがなければ、素直に読み取れる映画であると思う。
私はパプリカよりこっちの方が圧倒的に好きで、というのは一人の女の狂気じみた「愛」の物語であるから。

演出は勿論素晴らしく、エンディングの演出とともに流れる平沢進の「ロタティオン」も圧巻。
私も死ぬときはロタティオンで出棺してほしい。

2014年2月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

チャーリーとチョコレート工場

世界中で大人気のチョコメーカー、ウィリー・ウォンカ。
彼のチョコレート工場を特別見学することを許された、選ばれた5人の子供たちは、ついに謎だらけの工場に足を運ぶ…

面白いねえ~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!
なんか地上波でやってることが多かったりして昔から何回か見る機会の多かった作品なんだけど、何回見ても面白い。
#comedy #musical #fantasy #kids

外観はとてもファンシーでポップで可愛らしさに満ち満ちてるのに、ヒネまくった展開がまたいいんだよね。
いわゆる「素直に生きていきましょう」的教訓話としての側面も一応備えてはいるんだけど、それにしても子供おびえさせすぎだろ!みたいな笑
もしこの作品を「キュートなファンタジー映画」だと思って視聴してない人がいるのなら、騙されたと思って見てほしい。マジでダークだから

曲がいいよね。オガスタス♪オガスタス♪おデブで意地悪い♪

2013年9月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

バトル・ロワイアル

BR法。それは恐怖政治を選んだ大東亜帝国で可決された恐怖の法案。
全国から無作為に選ばれた中学の1クラスに、最後の1人になるまで殺し合いをさせるというその狂った法案に選ばれてしまった生徒たちのバトルロワイアルがはじまる。

あらすじいる?てくらい有名な作品。
バトロワが流行りすぎたあまりパロロワ(バトルロワイアルのパロ)のスレが2chにいくつも経っていたというのはインターネット老人の話。
私もバトロワはめちゃ大好きな作品で、小説版も映画版も漫画版も全部読んだ
灯台のシーン、最高!!!!!!!!!!!!!

映画版にフォーカスすると、マジでビートたけしがいい味出してる。
このビートたけし演じる先生は原作や漫画だとそこまで前に出ないポジションなんだけど、映画版はかなりの中心人物に置かれていて、彼の存在がこの映画版バトロワに相当の「メッセージ性」をもたらしていると思う。
いやバトロワにそんなもんいらないんだけど

あと若い頃の藤原竜也とか、俳優やってた時代の山本太郎とか見れる。
#violence #action #thriller #survival
1 2
RSS

or 管理画面へ