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映画感想を載せる場所

2024年2月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

キャラクター

人間味あるキャラクターを生み出せず苦心している漫画家の卵の主人公。
ある日彼は偶然殺人事件現場に遭遇し、そこで犯人の顔を目撃する。
犯人の姿をもとに漫画を生み出した主人公は人気漫画家となるが、それを機に、彼は危険な事態に巻き込まれていく…

面白かった~~~~!!!!!私の視聴履歴を参照したネトフリがあまりに執拗におすすめ欄に表示してくるからどれと思って鑑賞したんだけど、良かった…。やるじゃん、ネトフリ
#suspense #thriller

筋書きの面白さもさることながら、「漫画家の苦悩」にもしっかり焦点を合わせていて、創作オタクやってると時々いい意味で耳が痛くなる。
なんと殺人鬼役をセカオワのFukaseが演じてるんだけどこれもなかなかどうしてハマってるんだよね。
まさかの人物の退場やどんでん返しなど、予測もつかない展開にはハラハラさせられっぱなし!スゲー良かった。
掛け値なしに、この手の邦画だとトップクラスに面白いんでは?

1点だけ、ラストの犯人の動機や謎だけちょっと投げっぱなしのまま終わっちゃった感があって残念だったんだけど、まあテーマを考えればまったくチンプンカンプンのまま終わってしまってるわけでもないと感じる。

要は犯人の両角は戸籍も持たない、「誰でもない存在」であったからこそ、主人公によって「ダガー」という人格(キャラクター)を定義されたことが嬉しかったんだろう。
けど逮捕されて何もかも終わってしまったことで再び彼は己のキャラを失ってしまう。

最後の演出は「ダガーというキャラを受け継いだ主人公が犯行をたくらむ音」だという考察も見たけど、その考え方は私はちょっとな…。
だって主人公がキャラクターを継承する意味ないやん。主人公には主人公という名の「キャラ」があるんだから。

(追記)
って、観てすぐの時は思ったんだけど、沖田遊戯のキャラクター感想動画観て考えちょっと変わったかも…。
「すべての人は何かに影響されていて、己の確固たるキャラクターなんてものは存在しない」…なるほどなぁ~~~!!!!!

この理屈でいうと主人公がダガーになっちゃうっていうのもわかるかも。両角に影響されたってことか。
さすが沖田遊戯、映画にあまりに詳しいっ…!畳む


とにかく面白かった作品であることに変わりはない。楽しかった~~!!
雪山の絆

アンデス山脈の奥深く、人里離れた山地に飛行機が墜落
過酷なサバイバルに直面した生存者たちは、生きて家族のもとに帰るため、極限の試練を生き延びる。

実際に起きた飛行機墜落事故を描いた作品。
ドキュメンタリーとしての色がかなり強くて、脚色なしに事故に真正面から向き合っている。 #drama #survival

非常に申し訳ないんだけど、私はかなり…かなり退屈に感じてしまった…。
自然の、人間が太刀打ちすることなんて敵わない圧倒的で雄大な恐怖も良く描けていると思うし、「この映画はこれが正解」だと思うんだけれど、あまりに映画的な見せ場を作ることを捨てすぎている
センセーショナルで心を掴まれるのは実際に飛行機が墜落する序盤のシーンだけで、残りは全部雪山でのサバイバルに苦しむ人の綿密で静かな描写。
進みも戻れもしない、長い長い膠着。ゆっくりと脱落していく人々。
それが2時間半もあるものだから、イヤ~~~~~…ちょっと飽きちゃった……。

ただ上述したようにこの映画は「そういうふう」に作ってある。リアリティを追求していて、この物語は決してフィクションじゃないっていうことを強調しているから、マジでこれが正解なんだと思う。
決してつまらない映画ではない…と思う。これが実話なんだって思うとガチで震えるし。
びっくりするほどの長尺も、そもそもこの事故が72日間も人食に手を染めてまで生き延びた人たちの物語ってことを踏まえると、必要な時間だったと思うし。

けど「映画的な面白さ」を期待してはいけない。壮大な再現ドキュメンタリーだと思って鑑賞するべきだと思った。

2023年8月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

アラジン

「アラジンと魔法のランプ」をコミカルに映した、1992年公開映画「アラジン」の実写化。
面白かったなーー!!!!ディズニーの実写化作品ではダントツの1番なんじゃない?
#fantasy #musical #romance

基本的にはストーリーをそのまま踏襲しつつも、もっとポップで豊かで世界の広がる良改変の数々。
あと「アラジンを実写化した時に期待したい美術」をちゃんと繰り出してくるのがいい。具体的に言うと煌びやかでカワイイアラブの街並みや、華やかでエキゾチックな服飾。
「目に楽しい」をとても重視してるのがわかる。とにかく派手でイイ。
リブートされた音楽もステキだった。ヒップホップ調のフレンド・ライク・ミー、みんな好きだろ!!!

ポリコレ大地獄時代のディズニー作品のひとつであるので、この「実写アラジン」も例に漏れずジャスミンの在り方にフォーカスされてる部分があったりするんだけど、上手い範疇に収まってるんじゃないかな。

全体的にコメディタッチに描かれてるんだけど、それが「アラジン」のもともと持ってるテクスチャーに合ってて、違和感のない作品になってると思う。良かった。
まあ私はそれでも美女と野獣の方が好きだったんやけれど。

2023年6月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

きさらぎ駅

都市伝説「きさらぎ駅」が映画化!
民俗学を学ぶ主人公は、この世に存在しない駅「きさらぎ駅」から唯一生還したという女のもとを訪ねる。
彼女の話を聞くうち、主人公はきさらぎ駅の謎を解明するため、自らもまたきさらぎ駅に向かうことを決意する…!

どうせ面白くないんだろうなと思いながら観たら予想外に面白かった作品。
#horror
どこまでもB級であることに変わりはないし、CGもしょぼければ怖くもないんだけど、この映画の魅力はそんなところにあるわけではない

あんまりネタバレすると楽しみが薄れるので簡潔にするんだけど、この映画の面白さはきさらぎ駅リアルRTAを行うところにある。
きさらぎ駅から唯一生還したという女の話を聞いた主人公は紆余曲折あって自分も駅に行くことを決意するんだけど、こっからの流れがマジで笑えるし楽しい
つまりこの「きさらぎ駅」という映画は「怖がるために鑑賞する映画」ではなくて、「B級ホラーのくだらなさを笑うために鑑賞すべき映画」なんだよね。

私はホラー映画というのはまっとうに怖くあってほしい人間で、「くだらなくて笑えるホラー」なんて全然求めてないんだけど、このきさらぎ駅はまさかの視点で撮られていて良かった!!これがB級ホラーの楽しみ方ね~~!!

2023年2月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

エクストリーム・ジョブ

韓国。犯罪組織の麻薬密輸情報を入手した麻薬取締班の主人公たちは、潜伏操作のためにアジトの前にあるチキン屋を買い取ることに!
しかし意外な才能を秘めていた主人公たちの評判は瞬く間に広がり、チキン屋はまさかの大評判となってしまい…!?

麻薬捜査班がチキン屋を営業するというめっちゃオモロイあらすじのコメディ。
#comedy #action
私は普段絶対観ないジャンルのものだったんだけど、友人と一緒に鑑賞。

韓国はコメディ映画もできちゃうんだねえ!
アジア映画だからかギャグのノリが日本人の感性にも合ってシンプルに笑えた。これはアジア映画ならではの利点。
チキンもめちゃめちゃ美味そう。お肉食べたくなる。
欠点を挙げるとしたらもっとチキンパート欲しかった。後半は乱闘ドタバタアクションがメインになっていくので、もっとお店でのてんやわんやや美味そうなチキンが見たかったかな…。
乱闘部分はおそらく少林サッカーもパロっていて、全体的にくだらなくてとても良い。

2022年12月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

シャッターアイランド

孤島シャッターアイランドには、精神を患った犯罪者を収容する病院がある。
とある女性患者が病院から姿を消してしまったという話を聞きつけ連邦保安官の主人公が捜査のために島を訪れるが…。

何も知らずに観たんだけど面白すぎてひっくり返った。名作やんけ!!!!!
#drama #suspense

謎の根幹がかなり肝要になってくる映画なので「何も知らずに視聴する」がベストなんだけど、ある程度知っちゃっててもわりと楽しいかも。っていうのは、わりと「主人公や島に隠された秘密」には、観ていくうちに自然と辿り着ける構想になっているから。
ここの「衝撃の秘密」も勿論面白いんだけど、この映画を名作たらしめているのは本当にラストの3分くらいで最後に主人公が残す驚愕のセリフにあるかなと思ってる。

これはあとで知った話だけど、「シャッターアイランド」という単語自体がアナグラムになっていて、作品の秘密を示唆しているらしい。作りが細かい!
この作品の中で扱われている最大級のテーマ、おぞましい技術は、実際にあったんだなあ…と、人間の業にまで唸らせられてしまった。

2022年7月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

プロメア

突然誕生した、炎を操る変異人種。彼らの出現によって全世界の半分は焼失した。
30年後、一部の攻撃的な変異人種は放火テロを繰り返していた。そんな彼らが引き起こす火災を鎮めるべく、対変異人種用の救命消防隊が結成される。
ある日新人隊員ガロは火災現場へと駆けつけ、そこで変異人種組織のリーダーと出会う。

「グレンラガン」「キルラキル」の今石監督作品。
#anime #action #SF

映像の質は文句なしに最高!
ノリにもグレンラガン・キルラキルの血脈がどこまでも感じられる、燃え滾るような熱い(暑苦しい)作品。気合だ!!!!!
設定や世界観もとても面白いし、ガロとリオのバディが軸になったストーリーはカタルシス一杯で、終盤まではかなりのめり込みながら観た。

ただ終盤の展開にちょっとノれなかったかな。あまりにも気合でなんとかしすぎというか…笑
「気合で解決」はプロメア…というか今石監督作品の味なので、別に改善せずにこのまま突っ走ってほしい箇所ではあるんだけど、作品内に点在するアラを「こまけえことはいいんだよ!」で強引に一蹴して終わってしまった感が正直あった。
グレンラガンの時は全然そこは気にならなかったんだけどね。あっちの方がそのあたりはうまく回収してる印象があったかも。
まああっちは2クールアニメだけどこっちは2時間しかないもんね。

クレイエロすぎだった。

2022年5月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

整形水

外見にコンプレックスがあった女は、「整形水」という不思議な液体を入手する。
それは自由に容姿を変えることができる奇跡の水だった。
そして女は、誰もが驚くような美女に変貌する。

美に執着して狂っていく女を描いた作品。
#anime #horror #suspense
ビジュアルがいいなーと思って観始めたんだけど、正直そこまでだったかな…。

昔なつかしの「週刊ストーリーランド」で放映される一コーナーを頑張って1時間半に伸ばしたみたいな映画。
あらすじから「女の歪み」を期待したのだけど、予想外の方向性に話が転がっていった。これを評価するかどうかは個人の趣向によると思うが、私は「そ、そっちか~」になってしまった…。
もっとルッキズム問題を膨らませて話を展開していけば評価も変わったろうに、単なるホラーで終わってしまったところも残念ポイントだった。

2022年2月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

ラ・ラ・ランド

女優を目指してオーディションに挑戦する日々を送る主人公。
一方、場末のバーでピアノを弾きながら、自分の店でジャズを演奏したいという夢を抱く男。
ひょんなことで出会った2人は恋に落ち、そして互いの抱く夢を追いかける

めちゃめちゃ評価されてる名作ミュージカル。超良かった…。
#musical #romance #drama
まずミュージカルパートの質があまりに高すぎる。ハイセンスなビジュアル、心が浮き立つ音楽の数々!
どのミュージカルシーンも必見なんだけど、中盤にある、カットなしの長回しで撮られたタップダンスシーンは見事のひとこと。

ストーリーもすごくいい。
一見ラブロマンス作品なんだけど、この映画のテーマは夢を追う人の物語
葛藤、諦め、切なさが美しいメロディとダンスの中にたっぷり盛り込まれている。
夢のために捨ててはいけないもの、捨てなければいけないもの
最終的にふたりは、恋と夢、どちらを取るかの決断を迫られる。

このほろ苦いラストも輝きをはなっている。
きっと「夢を追いかけたことのある人」になら、ラスト10分の「if」は響くと思う。
そしてもう1度この映画を鑑賞した時、冒頭の渋滞した高速道路で繰り広げられる歌の歌詞に共感するに違いない!
本当に観てよかった………。

2021年10月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

リング

それを見ると、1週間後に死ぬ
巷で相次ぐ突然死に「呪いのビデオ」が関わっているとの噂を信じきれない女性テレビディレクター。
だが姪の死をきっかけに、彼女はビデオに隠された謎を追い始める。

名前は誰でも知ってると思われる超有名ホラー。実は見た事なかったので鑑賞。
#horror #suspense

すごくびっくりしたのが、かの有名な「井戸から貞子が出てくるシーン」がマジのマジのラストだったところ。そんな終盤だったんだ!?
そこにいたるまでのストーリーは心霊ホラーというよりむしろ「ビデオの謎に迫る」という調査部分にフォーカスしたミステリー調になっていて、これもまたすごく驚いた。
想像してたよりずっと硬派で堅実で、練り上げられた緻密なシナリオの上に成り立つ「呪いの恐怖」。
だからこそ井戸から出てくる貞子はホラー界の伝説になったんだということが、鑑賞することでよくわかった。
リングを観ずに井戸から出てくる貞子を語っちゃいけないですね。ホラー好きなら絶対観なきゃだめだ。
本当に良作だった。
プラットフォーム

目覚めると、巨大な穴が空いた部屋の中にいた。
そこは塔になっていて、上の階層から順に食事が“プラットフォーム”と呼ばれる台座に乗って運ばれてくる。食事は上からの残飯を摂るしかない。
奇妙で出口のない塔を舞台に繰り広げられる、ワンシチュエーションホラー。

不思議な設定に惹かれて鑑賞。
#horror #SF #survival
面白い部分も多々あったんだけど、もっとやれたのではないか?という印象が拭いきれなかった映画。

謎だらけの「プラットフォーム」はミステリアスな魅力に満ちていて、そこに乗った残飯のあまりの不味そうさ・気持ち悪さも百点満点。
ただ緩急に富んでいる映画ではなくて、最後まで淡々と描かれ、そして多くの謎もさして解明されることなく終わってしまう。

どうやらこの作品はキリスト教をモチーフにしてるらしくて、神話と環境問題を暗喩した作品のようなんだけど、それを後で調べて知ったところで「へーそうなんや」以上の感想が見込めないっていうのがちょっとな…。
映画自体が設定の魅力を最大限活かしきれないまま終わっちゃってる印象なので、そこに隠された意味を知って再鑑賞してもそこまで「こういうことだったのか!」っていう気持ちよさが得られないんだよね。
ただこれは私が日本人だからかもしれない。キリスト教圏の人からしたらもっとこの映画は深い作品に映るんだろうか…?
すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ

ある日すみっコたちは、お気に入りの喫茶店の地下室で、古くなった不思議な絵本をみつける。
絵本に吸い込まれてしまうすみっコたち。 絵本の世界で出会ったのは正体不明のひとりぼっちのひよこ
新しい仲間のために、すみっコたちはひとはだ脱ぐことにする。

一時期大げさなオタク表現で話題になってたすみっコぐらし映画1作目。
#anime #fantasy #kids
圧倒的な優しさの中にある多少のほろ苦さ、すみっコたちがひよこに与えた長い旅路の意味。
たった65分の道程の中に「存在の許容」がたくさん詰まっていて、めちゃくちゃ泣いてしまった…。俺も、すみっコなんだ…

この映画はひよこだけじゃなくて観ている観客のことも、生きとし生ける全ての人を優しく許容している
たとえ影日向でも、太陽の中心にいなくても、ありのままそこにいるだけでいい、そういうメッセージ性が子供向けのガワの中にみっちり込められている。
65分しかないので、誰かに優しくなりたい時にぜひ。

2021年9月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

ペット 檻の中の乙女

動物保護センターに勤める男。ある日同級生の女性を見かけて気にするように。
しかし相手にされず、彼は彼女をつけ回し、ついには誘拐・監禁してしまう。
だが囚われた女性の方も黙ってはおらず、思わぬ反撃に出ていく…!

#horror #suspense #thriller
エロい同人誌だった。(は?)
一見ヤバい男に翻弄される女の物語かと思ったら女の方がむしろヤバかったみたいな映画。

最初は女視点で鑑賞していくことになるけど、やがて男に同情してしまう。
まさかの展開に裏切られる監禁スリラーで、結構面白かったです。

2017年4月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

おくりびと

ひょんなことから納棺師の見習いとなった元チェリストの主人公。
日々とまどいながらも様々な死と出会い、見つめ、やがて成長していく。

本当の名作。おくりびとに出会えた喜びに、感謝… #drama

納棺師にフォーカスした映画なんだけど、「死」のおぞましさとか根源的恐怖とかそういうのではなくて、一種の「門出」でもある「死」を、尊厳を持っておくりだす人々の、敬意と愛に溢れた映画。
この「納棺師」という職業に徐々に誇りを持っていく主人公と、「死」を「けがれ」として軽蔑する妻の広末涼子との対比がよくて、妻側の視点と相互理解の描写があることによってこういった職業に対するさまざまな見方を補完しているなぁ~と。

月並みな言い方になっちゃうけど、「死を貴ぶこと」は同時に「生への賛歌でもある」んだよね。いつかの”卒業”のために、生を責任を持って正しく全うするべきで、終始穏やかで優しい語り口調で生命の在り方を謳う本作であるのになんかちょっと姿勢が正される。自分の命だって本当は神聖で、貴ばれるべきものなんだ、って思えるというか。

死生を扱う作品だからとても重いテーマのはずなんだけど、全然そう感じさせないのも本当にすばらしい…。
そもそも「死生」という現象自体に重さなんてものはないはずなんだよね。「そこに当たり前にあるもの」が「死生」であるはずなんだということを、優しい描き方で再定義してくれる。

マジで素晴らしい作品。邦画っていいなと思う。
だから私は邦画が好きなんだよな。

2014年9月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

ペネロピ

お嬢様のペネロピは、先祖が魔女にかけられた呪いのせいで、生まれた時から豚のような鼻を持っている。
彼女は自分の顔を見ても逃げなかった唯一の青年に恋をするが、実は彼の正体はペネロピを狙う新聞記者が送り込んだスパイだった……

キュートでとてもカワイイロマンス映画。 #romance #comedy #fantasy
おとぎばなしみたいなファッションや街並みの作りこみがとにかくよい。好きな人は全員好きなやつ。
ためしに「ペネロピ 映画」でググってほしい。もう乙女チックに溢れた良質なビジュアルが転がりまくっているので。

「本当の自分を愛する」という等身大で、悪く言ってしまうとありふれたテーマに帰結しているのだけど、でも「やりすぎず、壮大にしすぎない」ところは堅実で好感が持てたかも。
私は正直この映画がとても肌に合ったわけではなかったんだけど、でも本当に全体にキュートが満ち満ちていてコミカルで、なんかちょっと「毎日に特別なご褒美をもらえた」みたいな気持ちになる映画ではあった。

あと豚鼻なのに全然ヒロインかわいすぎるよ~~~~~ん!

2014年6月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

アウトレイジ

関東一円を仕切る巨大暴力団組織、山王会。
その傘下である池元組と弱小ヤクザ・村瀬組、配下の大友組が巻き込まれ、血で血を洗う内部抗争が展開されていく。

北野武監督のヤクザ映画。
#violence #suspense #action
とにかくバイオレンス描写に迫力があって、ヤクザの世界観にリアリティと説得力がある。
「全員悪人」というキャッチコピーに嘘はなく、マル暴としてかかわってくる刑事も暴力団と癒着している始末。
俳優陣も軒並み物凄くて、映画全体から裏社会の圧がビシバシに伝わってくる。
騙し合いと裏切り、バンバン死んでいく人たち。ヒリヒリした空気感がたまらない!
ストーリーと抗争の結末もめちゃくちゃ面白かった。

ビヨンドも面白かったけど、私は無印アウトレイジの方が好き。刺激は圧倒的にこっちの方があると思う。

2014年2月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

バイオハザード

人気ゲーム「バイオハザード」の実写映画化作品。
研究施設ハイブで目を覚ました記憶喪失の女・アリス。
ハイブに訪れた特殊部隊と施設を調査するにつれ、アリスは衝撃の記憶を取り戻していくことになる。

確か4くらいまで観た記憶あるけど、1がダントツに1番面白い。
#violence #action #horror
手に汗握るハラハラの展開、描かれるゾンビの恐怖、謎が明かされていく展開。
若き日のミラジョボビッチ可愛すぎるし、映画史に残るレーザーサイコロは必見!!

小学生の頃はじめてこの映画を観たんだけど、怖すぎて半年くらい布団から手足を出して眠れなくなった思い出があります。
改めて思うけど「T-ウィルス」と「アンブレラ」の設定はやっぱ魅力的だよね。ゲーム版バイオもすごく好きなんだけど、この映画版は原作とは全く違うキャラクターで展開していきながら、原作にある世界観をうまく活用してオリジナリティを出している。
3以降はほんとに面白くないので観なくていいシリーズだけど、この「1」と、あと「2」も観る価値はあるかな~。

2013年9月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

キル・ビル

とある暗殺団の元エージェントの女は、4年間の昏睡を経て奇跡的に目を覚ます。彼女は自分の結婚式でかつてのボスと手下たちに襲われ、頭を撃ち抜かれたのだった。
友も夫も、胎内の子も殺された彼女は復讐の旅に出発。殺し屋たちを相手に死闘をくり広げる。

#action #comedy #thriller
面白かった!不思議な魅力にあふれている作品。
外人が考える間違った日本観」をわざとふんだんに投影させていて、片言の日本語が笑えるし、急に挟まる謎アニメ調、アジアンで美しい敵アジトの様子など見所満載。アクションもかっこいい!
金髪の白人美女が刀を振り回し、鎌を持った女子高生と戦うという尖ったセンスは現代でも全然通用しちゃうレベルで先鋭的。

タランティーノ作品はこれしか観たことがないのだけど「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」はチェンソーマンの作者さんも絶賛しているらしいし、「パルプ・フィクション」もいつか観ないとだなあ。
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