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私の頭の中の消しゴム

無邪気な社長令嬢は、建築家志望の孤独な青年と恋に落ち結婚する。
幸せな日々を過ごすが、彼女は若年性アルツハイマーを発病。
病魔は彼女の記憶とともに、幸せな日々もむしばんでいく。

超・有名韓国映画。教養として観るかと思って鑑賞したんだけど、やっぱ良かったね。
#romance #drama
「私の頭の中には消しゴムがあるの」はとてもとても有名なセリフで、この映画が初出なんだけれど、若年性アルツハイマーの恐怖をロマンスの美しさでくるみつつ描いてて、実際泣ける。

泣けるんだけど、ヒロインが妻子持ちと不倫してたっていう導入に若干の引っ掛かりを覚えてしまう…!気にしすぎ!?
あと実際にアルツハイマーにかかわる人たちからしてみると「美化しすぎ」とかあったりするのかな、なんて思ったり。
2004年の作品だから、現代的価値観で見ると若干の危なっかしさも感じたりしたかな。

それでも泣けることには変わりない…。名シーンいっぱいある。
ヒロインがどんどん記憶を忘れてしまうことを取り上げて「毎日恋ができる」って返すヒーローのセリフにはやっぱりときめくし、
「許すには、憎しみにひとつ心の部屋を与える」…これも名セリフだぁ~!!
カルト

3人の女性タレントが、ある母娘の除霊をする番組のレポーターを務めることに。
しかしその霊は非常に強力であり、霊能者たちも太刀打ちできない。
そこに現れたのは、最強の霊能者と名高いNEOだった!

悪名高い(?)白石晃士監督作品の心霊ホラー。
#horror
私は正直…全然……全然好きじゃなかったんだけど…これをマジでこよなく愛してる人がいるのもなんとなく理解できる…かな…
「さだかや」の監督だって後で知ってめっちゃ納得した。「そういう肌感覚」の人なんだね。

上述したあらすじでもわかると思うんだけど、そういう感じの映画。オカルトバトルです。
教養としてNEOの存在を知っといてもいいかなとは思うけど、私は好きじゃない……好きじゃないかな……(一生言うやん)
返校 言葉が消えた日

大ヒットホラーゲーム「返校」実写化作品。
戒厳令下の台湾、白色テロに翻弄される高校生たちの悲劇の物語を描く。

ゲーム版の「返校」が大好きで鑑賞したんだけど、やっぱゲーム版かな、の印象はぬぐえなかった。
#horror #thriller
初見だと少々説明不足に感じるし、ホラーとしての演出がむしろノイズになってしまう部分さえあったり。
原作のポエティックな雰囲気が好きなので、終盤の展開はウーンと思うところもなくはないけど、映画として盛り上げどころを作るならまあベターな落とし所なのかなという感じ。

ゲームが名作なので、映画版のストーリーもとても良かった…とは思う。勉強にもなるしね。
一見とっつきづらそうに感じる舞台設定を、ロマンスに落とし込んでわかりやすくしてるシナリオも大好き。
でも触れるなら絶対ゲーム版がいいと思います。マジの名作です。
CUBE 一度入ったら、最後

目覚めたら謎の立方体《CUBE》の中だった。
閉じ込められた男女6人。死のトラップ迷宮、ここに出口はあるのか?

1997年にカナダで公開された名作「CUBE」の日本リメイク版。
#horror #thriller

途中まではそんな酷評されるほどの映画でもなくない?って思いながら鑑賞してたけど、丁度1時間鑑賞あたりで「はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~????????????????」になってしまった作品。
なんならそこから先一気に「もういいや…」ってなってシークバー連打しながら見終えた。マジでひどかった

菅田将暉にだけ精神攻撃が用意されてる謎トラップは勿論のこと、
素数ある部屋なのにトラップが発動しないことへの説明も特になくなんかノリだけで進めるし…………畳む


まあ、オリジナルのCUBEも結局●●●●●だけが生き残るっていう(申し訳程度のネタバレ伏せ)オチには現実とキューブの中とのリンクするテーマ性を感じなくもないし、そこを掘り下げたくてこういう構成になったんかなとも思わなくは…ないけど…
でもいる?社会的弱者に対するメッセージ性、そこまで掘り下げる意義ある? CUBEで………CUBEでやる必要…ある…??
そうやって頑張って作ったメッセージ性もなんか…何回も同じこと繰り返しすぎてデロデロに伸びたTシャツみたいになってるし……
みんな、これ観るくらいならオリジナル版のCUBE見よう!

2021年 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

ヒメアノ~ル

清掃会社で働く青年は退屈で孤独な毎日を送っていた。
ある日、同僚から女性への取り次ぎを頼まれた彼は、彼女が働いている職場へと向かう。しかし、彼はそこで高校時代に過酷ないじめを受けていた同級生と再会する。

キュートでシュールなラブコメポップと快楽殺人鬼の猟奇スリラーを反復横跳びする変わった映画
#romance #thriller #comedy #suspense
私はこの作品で吉田恵輔という監督さんを知ったのだけど、このヒメアノ~ルがあまりに性癖に刺さりすぎて、以来一生ついていっています。

このヒメアノ~ル、タイトルコールが中盤部分にあるんだけど、まさにそれが「ラブコメポップ」と「サイコスリラー」の繋ぎ部分であることを意識した作りになっていて、ここのタイトルの演出の2ジャンルの繋ぎ方の妙はその筋のオタクの間では語り草になっている。…と思う。
タイトルコールなのにもかかわらずヒメアノ~ルを象徴するシーン。
勿論そこ以外にも見どころ一杯!!!!

セールスポイントのひとつに殺人鬼役をV6の森田剛が演じているというのがあるんだけど、彼マジで演技うまいっすね…。
全然役柄にひけを取ってないし、いつ暴発するかわからない危険性を見事に演じ切っている。
「殺人鬼ってマジでうまく日常に溶け込んでて、我々もいつ殺されるかわからないんや…」て感じてしまう。

ラブコメパートの癒し枠であるムロツヨシもめちゃいい。彼はラブコメパートの砦をつかさどる存在であるのだけど、そんな彼も加速していくスリラーパートに主人公ごと呑まれていってしまう。
ムロツヨシは吉田監督の後作品である「神は見返りを求める」にも主演で出てるからそっちもぜひ。

私はこの映画版ヒメアノ~ルがあまりに好きすぎて原作も買いました。あの「稲中」の作者さんなんだよね。
正直殺人鬼である森田くんの動機設定からして映画版と漫画版では違いすぎて驚いた。
動機設定は当たり前に漫画版の方が良かったんだけれど、映画版の「エンタメに落とし込むため」に振り切られた設定改変もかなり良かったなあ。どっちも名作
葛城事件

無差別殺傷事件を引き起こした犯人の父親を主人公に、腐心して築き上げた理想の家庭が、ふとしたことから歯車が狂いはじめ、壮絶な崩壊の道を辿っていくさまを鮮烈に描き出した衝撃の家族ドラマ。
概略を人に説明してお勧めすると絶対観てもらえない悲しい好き・映画。まあいいことないからな、この映画に…。
#crime #drama

主人公は通り魔殺人を起こした犯人の父親で、彼は彼なりに真面目に人生に取り組んできた人物なんだけど、これがかなりの昭和おやじで独りよがりなヤツ。
「父親とはこうあるべきだ」という偏った価値観の持ち主で、ナチュラルに男尊女卑をし、一家の大黒柱である自分が家庭内ヒエラルキーのトップに位置すると信じてやまない男。
彼はただ自分の中にある「父親像」に従って生きてきただけなんだけど、それがどれだけほかの家族を苦しめてきたかわかってない。だからこそ彼の息子は強行に走ってしまった。
そんな彼の「過ち」を、ただただ淡々と、盛り上がりもなく描いていく、一生砂利噛み続けるみたいな映画

これが好きで観てほしい、と人に言うと絶対観てもらえないし、ばかりかネズって…みたいな顔をされるので悲しい。いい映画だよ。いい?いいか…?本当に?

なんかこの映画をほっとけない気持ちで見ちゃう一番の要因は、似てるんだよね。この映画の主人公の親父がわたしの父親に。マジで解像度高い。
私の父は老後になってかなり丸くなって、今はかなり良好で改善された関係を築いてるんだけど、ほんとに昔はこんな人だった…。
しみじみ観てしまうし、この嫌すぎる父親にちょっと寄り添いたくなっちゃう…ていう、自分語りも添えつつ。
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