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風が吹くとき

片田舎で暮らす平凡な夫婦。二度の世界大戦をくぐり抜けて老境に差し掛かった二人はある日、ラジオから、新たな世界戦争が起こり核爆弾が落ちてくる、という知らせを聞く。二人は他愛のない愚痴を交わしながら備えるが…
ド有名な戦争映画。内容ほぼほぼ知ってたけど鑑賞。なんで私はこの作品を作業用映画に選んでしまったんだろうな…。
#anime #panic

平たく言うと平和ボケってよくないよねっていう映画なのかな。
最初は牧歌的な生活を営む主人公たちに癒されるんだけど、話が進むごとに楽観的すぎてオイオイオイオイ!!!!!って感情が煽られていく…。
広島の原爆に言及しといて核放射能にあまりに無知すぎるのビックリした。マジ!?
まあでも核の怖さを知ってるのって日本人だからこそという説もあるよね。この映画の舞台はイギリスの田舎なので、対岸の火事くらいの感覚だったのかもなあ

確かに主人公たちはちょっと無知すぎるし、度を超した楽観主義にはさすがに呆れる部分もあるんだけど、でも優しくていい人たちなんだろうなっていうのはすごく伝わってくるからツレェ…。
ちょっと呑気すぎるだけだろうが…!なにをしたっていうんだ、この夫婦が…。

終盤で朦朧として自ら紙袋かぶりに行くシーン、ちょっとホラーすぎる。ヘビーな映画だった…わかってたことだが…

実写とアニメを交えた映像も絵本的ですごくよかった。のどかな作風だからこそテーマが骨身に沁みるというか、逆にそれによってマイルドにして見れるレベルにまで落とし込んでくれてるというか…。
もとはあの「スノーマン」の作者が書いた絵本?なんだね。芸風広ぇ~っ…!

2015年 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

悪人

小さな漁村に住む主人公は、出会い系サイトを通じてある女性と出会う。
主人公は世間を騒がせている殺人事件の犯人だった。
二人の奇妙で切ない逃避行が始まる。

私の好きな監督のうちのひとりが李相日なんだけど、彼を知った作品がこれ。 #drama #suspense #romance

悪人というタイトルは主人公やヒロインを多角的に観た時に、彼らを悪人と断罪できるのかというテーマ性に触れたものになってるんだけど、そこ以上に「出会ったばかりの犯人と逃避行してくれる、人生捨ててる女」という切ない存在への気持ちの方が私は乗ってしまった。
エモかった。よかった…。

誰しも持っている心の弱い部分をすり合わせることでしか一緒にいられない、そんなふたりを描いている作品で、悲しくも胸をうつ。
そして弱いから過ちを犯してしまうし、けれどそれは「悪人」なのか…みたいな。そんな作品。

妻夫木聡はほんまにあちこちで見る人だけど、やっぱりすごいなあ~。
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