movie memo

映画感想を載せる場所

2014年 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

千年女優

芸能界を引退して久しい名女優。一切取材を受けることがなかった彼女だったが、ついにインタビューすることが叶った。
久方ぶりにカメラの前にその姿を晒した彼女は、それまでの半生を語り出す。

名匠・今敏作品。 #anime #SF
「パプリカ」のように「現実と虚構が徐々に交じり合い、今語っている場所がどこなのかわからなくなる」みたいな演出が多々存在するんだけど、この「千年女優」はもっと文脈がはっきりしていて、つまり主人公である千代子が女優という道を選ぶに至った元凶である「鍵の君」と呼ばれる男性を追う半生の物語である、というストーリーラインを見失うことがなければ、素直に読み取れる映画であると思う。
私はパプリカよりこっちの方が圧倒的に好きで、というのは一人の女の狂気じみた「愛」の物語であるから。

演出は勿論素晴らしく、エンディングの演出とともに流れる平沢進の「ロタティオン」も圧巻。
私も死ぬときはロタティオンで出棺してほしい。
RSS

or 管理画面へ