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2026年5月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

8番出口

地下鉄に乗る男。突如告げられた元カノの妊娠に向き合えず、どうすべきか途方に暮れながら改札を出ると、いつまでも「出口8」に辿り着けないことに気が付く。さらに何度も同じスーツの男とすれ違うことで、自分が無限にこの空間をループしていることに気づく。
傑作!!!本当にめちゃくちゃ面白かった…
#horror

映画化についてはどうせB級なんだろうなーと思って当時は静観していたんだけど、まさかの大反響でずっと気になってました。
本当に面白かった…(2回目) 観てよかった…

多くの観客がゲームで散々目にしているであろう8番出口の空間を、あれほど息苦しく、ちゃんと怖く描けるっていうのがまず凄いと思った。
主演のニノと一緒に空間を彷徨っているような感覚に陥らされる超ロングカットの多用、主人公の喘息持ち設定やニノの圧巻すぎる演技で、本当にこっちまで苦しくなっちゃう。
8番出口ってあんなに恐ろしい空間だったんだなあ……

ワンシチュエーションホラーであることを忘れてしまう「広がり」もすごい…!!
映されるのはほとんど小さな駅構内の通路だけ、
語られるのも主人公の未来に対する不安だけ、
登場人物だってせいぜい5人くらいしかいないのに、
なんであんなに広がりを感じさせるんだろう。
そういう意味じゃちょっと文学的な作品なのかもしれない。余白の部分にすごく思いを馳せられるというか

描写は最小限だけど…
ふたりが別れたのも子供を作りたいかどうかを巡ってのことだったのかもなー、とか
ニノには父親になる自信のなさだけじゃなく、子供を残すことへの是非の思想があったのかもな…とか、すごく想像を巡らせられる。
そしてそんなニノが謎めいた男児との出会い、一緒に8番出口を彷徨ううちにどんどん成長していくのが…もう、手に取るようにわかって!!
中盤からずっと「ニノー!!頑張れー!!!」って完全に応援席の観客になったし、
例の津波のシーンでも「ニノはいい父親になれるよっ…!!」て特大感情移入してホロリしちゃった めっちゃよかったー…

徘徊おじさんエピソードゼロもアツすぎる!!
ゲーム知ってる人としてはグッと来るファンサービスだし、
ニノとの対比も効いてて死ぬほどいいんだよね。
おじさんもきっと、人生の岐路ですごく迷って苦しんで、
そしてそこから出ることができなかったんだろうなあ…。
視座をもう一段階高く持つ(=他人の異変に目を向けてあげる)、という所に至れなかったがために…

エピソードゼロに出てきたJKにさえちょっと感情移入するよね。
おじさんにもJKにも、そしてあの男の子にも、8番出口に迷いこんでしまうだけの理由があるんだ

ニノが脱出したあとの演出もすごいよかったな
大勢の人が「出口」に向かって歩いていく描写、エモいわ~~
みんなに、みんなの人生に8番出口があるんだね
映画"8番出口"は、人間賛歌であり、頑張って生きてるすべての人へのエールだ…😭

勿論それだけじゃなく、ゲームファンへのアピールもチリチリに散りばめられてて最高だった
ゲームに出てきた異変が沢山あって、ニノと一緒に探せる楽しさがあったし。
先に気付けたら、それはそれで「ニノー!!気付けー!!」ってなれてうれしいし

味付けしすぎてもう8番出口じゃないじゃんってことも特になく。
最小限の数滴程度の味付けが本当に無駄がなくて効果的で、
これ以上の8番出口の実写化、生み出せるわけねぇ~ってなってしまった

ホンマに良かった
個人的にも好みドンピシャな作風で、今まで観たホラーの中でも上位に入るレベルの大好き・映画だった

2018年2月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

パコと魔法の絵本

妙な人ばかりが集まるとある病院に入院している主人公。
嫌われ者の彼はある日、交通事故の後遺症で1日しか記憶が持たなくなってしまった少女パコと出会う。

とにかくファーストインプレッションのアクが強すぎる作品なんだけど、そこ乗り越えて視聴していくと普通に泣く
ファンシーさでごまかされてるけど、癖だらけで社会からちょっとはみ出してしまってる人物たちがやがて結託し、パコのために何かをなし得たいという一つの目標に向かっていく王道のストーリーは涙腺に来る。
見た目のアクに反してかなり心温まるファンタジー。
笑えるし、独特の世界観も最終的には愛せちゃう。

中島哲也監督は告白から入ったから知らなかったんだけど、芸風がマジで広いなぁ~…。
しかも渇き。と同じく役所広司とタッグを組んでる作品なんだけど、ここまでの幅の広さを見せつけられるとは…。

#comedy #fantasy #kids

2014年8月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

ブラック・スワン

バレエ団に所属する主人公は、その人生のすべてをダンスに注ぎ込むように生きていた。
そんな彼女に「白鳥の湖」のプリマを演じるチャンスが巡ってくるが、新人ダンサーのライバルが現れる。
役を争いあううち、やがて主人公は自らの心の闇にのみ込まれていく…

完璧にプリマを演じ切る」ことに終始するあまり、どこまでが幻覚で現実なのか境界線があやふやになっていくストーリー。
つまり「プレッシャーにむしばまれ、キャラクターと自分の境界線を失っていく」映画なんだけど、どんどん夢が現実に侵食してくる様子は多少難解に感じられる部分もあるかもしれない。
#thriller #drama

でもだからこそ彼女がブラック・スワンを演じるシーンはマジで圧巻。抑圧からの本当の意味でのカタルシスを感じられる。
未熟だった少女が狂気のはざまで皮肉にも覚醒していく。
痛い部分もちょこちょこあるけど、興味があればぜひ観てほしい。
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