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2016年2月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

凶悪

スクープ誌の記者は、死刑囚からの手紙を受け取る。
内容は、彼がまだ立件されていない事件に関与していること、さらなる事件の首謀者「先生」の存在を明かすものだった。
記者は事件の調査にのめり込んでいく。

とても面白いクライム映画。
#crime #suspense #thriller
犯人役であるピエール瀧&リリーフランキーの所業はまさに「凶悪」。悪魔のような彼らの所業にはつい気持ち悪くなってしまう。
実話がもとになっている作品らしく、実際にこんな人間が世の中に存在するのかと思うと頭が痛くなっちゃう。
裏社会の様子や介護問題にも触れていて、淡々とした陰鬱な映像の中に人間の悪意が底知れぬほど渦巻いている。

ラストカットがめっちゃいいね。
このような実話をもとにしたクライムを喜んで視聴する我々もまた「凶悪」なのではないか?と考えられる、悪い意味で胸をうつラスト。
とにかく重く、希望やカタルシスもない、ただ静かに人の悪ばかりを描く映画なので、鬱映画の中でもけっこう観る人を選ぶと思う。
冷たい熱帯魚

仕事でも家庭でもうまくいっていないうだつの上がらない主人公。
ひょんなことで大型熱帯魚店を営む経営者のビジネスに協力することになる彼だったが、それはあまりに猟奇的な絶望への引き金だった。

はじめて見た園子音作品。良かった…。
私は本当にこの作品が大好きで、人にめっちゃ勧めたのだけど「グロと殺人以外何もねえじゃねえか!」て返されたいわくつきでもある。実際そう…

この、熱帯魚店経営者である村田という男がマジの頭のおかしい殺人鬼で、彼にかかわってしまった社本が殺人に関与したり、死体をバラしたりと狂った事態に発展してってしまうのだけど、でも実際ほんとにそれだけで、「グロい!エロい!うれしい!」と喜べる異常者だったら多分この映画は楽しい作品なんだろうけど(※私)、そうじゃなかったらもうなんもないと思う。カタルシスもない、共感性もない、メッセージ性もない。

しいて言えば主人公がちょっと覚醒するくだりはカタルシスを帯びてるかもしれないけど。でも、がけっぷちに追い詰められて「しゃらくせぇ~教訓」を振りまいてるにすぎない姿からメッセージ性を感じて心に残せってほうが無理があるし。

でも「それだけ」だからこそ名作なんだよね。
グロい、エロい、見せかけの教訓めいた説教事だけを、血と臓物とともにキャストの怪演によって押し付けられる…!!!!!
逆に360度回って清々しい!これが鬱映画好きに刺さらないわけがあるか!!!!!!!!

一時期作業BGMにしてたくらい好きな映画。でんでんの叫び声!悲鳴!ブシャーッ!!!!!
#horror #crime #violence
悪の教典

非の打ちどころのない高校教師。しかし彼は生まれながらのサイコパスにして凶悪な殺人鬼であった。
問題だらけの学校で、彼は己の欲と目的を満たすためだけ、殺人を繰り返していく…

#violence #thriller #crime
「僕の考えた最強のイケメンサイコパス」映画。マジで本当にそれしかない。
この映画の楽しみ方は「顔があまりに良すぎる伊藤英明が、決め台詞言いながらクソガキを殺していくさまを、「エロ~~~~~~!!!!!!!」と言いながら鑑賞すること」です。
イケメンの殺人鬼という用語が大好きな、中二病が一生治らないキツいオタクはみんな悪の教典好きだと思う。
ほんとに伊藤英明かっこ良すぎる。
こういう映画をずっと観てたいよね。多分「一生」…かな
ゴーンガール

都会育ちの人妻。2人は理想のカップルに見えたが、結婚記念日に彼女が失踪する。
幸せそうな結婚の裏にあった綻びが明かされる中、やがて彼に妻殺害の嫌疑がかかることに…

新婚さんは観ない方がいい映画。
#suspense #thriller
「結婚」の嫌さを存分に描きつつそれをサスペンスに昇華している。妻はとにかく怖いけど、彼女の視点で鑑賞していくと後味の悪いカタルシスが待っている。

なんとなく、男女で意見が分かれそうな映画に感じた。
私は「妻!いいぞー!行け行けー!」って気持ちで観れたけど、男性の知り合いは「もう一生観たくない」と妻の描写にトラウマを抱えている様子だった。面白い。
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