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2018年6月17日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

地獄でなぜ悪い

ヤクザの組長は、獄中の妻の夢でもある、娘を主演にした映画の製作を決意。
うだつのあがらない映画青年と、通りすがりのごく普通の青年を監督に迎え、手下のヤクザたちをキャストに映画作りを始める。

園子温らしい視点で描かれた狂ったバカ映画
園子温作品なので当たり前にめっちゃ人は死ぬし血は飛ぶし命は軽いしで、全然このノリについていけない人はマジで無理だと思う。私は大好きだった。 #action #violence #comedy

命は軽いしシニカルで無茶苦茶なんだけど、なんかそれに慰められるんだよね。
人生をおちょくりすぎだろって思うのに、「でもそんなもんでいいのかも」と思えるというか。
けど同時に作中の人々は何に対しても本気で生きて死んでいて、それが全部シュールギャグに描かれていて。
自分の人生って本気で生きても結局無意味だな~って思っちゃうんだけど、じゃあ別にどう転んだっていいのかも、って受け取れた映画。

けどぶっちゃけそこまで深刻に受け取らなくてもよくて、「また園子温が人を無駄にぶち殺してるよ」くらいのノリで鑑賞を終えてもかまわない。
「冷たい熱帯魚」もそうなんだけどこの監督の作品を楽しむコツは「無差別・不条理」を「くだらないもの」として消費して笑うことにあって、何かを受け取ることにはないと思うので。
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