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2023年12月7日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

竜とそばかすの姫

幼い頃のトラウマのせいで人前でうまく歌うことができない女子高生。
次世代型SNS「U」の中ではアバターを被ることでかつてのように歌うことができることに気づき、Uにのめり込んでいく。
一方、Uにはユーザーから忌み嫌われる「竜」と呼ばれる人物がいた。
竜と主人公の運命が、Uを通して交差し始める。

面白くない映画として話題の竜そばなんだけど、まあ〜実際よくなかったねえ〜…
#anime #musical #fantasy

良い要素もいっぱいあるんだよね!
主人公すずの歌声は本当に素晴らしくて惹きつけられるし、Uの中の3DCGパートの質は圧巻で、独特のビジュアルセンスもハイクオリティ。
だからこそストーリーのアラがあまりにも目立ちすぎている…。

「竜の正体は何者なのか?」というのを追っていくストーリーラインになってるんだけど、この竜の正体というのも「衝撃の事実!」みたいな感じで明かされる割には「だ…誰?」って強めに肩透かしされちゃうし…。
「Uは何にでもなれる理想郷」って体で演出されるくせにネット民の嫌なところも強烈に押し出してるから「インターネットは現実の肉体にとらわれずにありのままの魂で過ごせる場所」という良点を打ち出したいのか「誹謗中傷・炎上問題」に切り込みたい作品なのかも中途半端。
虐待問題にも半端に踏み込む割に大人や行政が全く役に立たないまま、ただの女子高生にすぎない主人公がなんか気合いとノリで解決しちゃう現実味のなさ。
そこファンタジックに消化しちゃうくらいなら、そういったセンシティブな問題には一切触れない方がよかっただろ。
できないくせに若干社会派ぶっている。

あとなんか全体的に台詞回しが恥ずかしい。
これは表現するのが難しいんだけど、「普通その返ししないだろ」みたいなダサ恥ずかしい浮いたセリフばかりで展開されていくから余計現実味がないんだよね。
アニメ映画だから現実味なんていらなくない?という意見はあるかもしれないんだけど、普通に浮いた文句が気になって没入感に甚大に欠けるのは問題。

「食材は高級で超一流なのに、それでインスタントラーメン作っちゃってる」みたいな違和感がずっと拭えない映画。もったいない
細田守監督、演出力やセンスはあるのだから、脚本やらない方がいいよ…。

中村佳穂さんというとても素敵なアーティストに出会えたことにだけは感謝したい映画。

2023年12月2日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

ファースト・マン

人類史上初めて月面着陸を果たした宇宙飛行士、ニール・アームストロング。
彼の半生と、月を目指す者たちの苦悩の道のりを描く。

「ラ・ラ・ランド」の監督が撮った伝記映画。実在した人物である「ニール・アームストロング」と、あの「アポロ計画」を題材にした英雄譚。
あんまり観ないジャンルの作品だったんだけど、観てよかったなぁ~~~~~~~~~~~~!!!!!!面白かった…
#SF #drama

この映画のすごいところは「全然ワクワクしない」ところ。
月を目指す宇宙飛行士の物語って一文で表現してしまうとすっごく雄大で果てないロマンの映画みたいに感じるんだけど、この映画は全然違うところにフォーカスが当てられていて、どの国が最初に月面着陸を成功させるかっていうアポロ計画の軍事的な側面であったりとか、そもそも有人飛行自体がまだ安全性を担保できていないことによる命の軽さを強く映している。
だからめちゃくちゃ息苦しい映画なんだけど、それでも月面着陸成功時のあまりの…表現しがたい達成感とカタルシスは格別なんてもんじゃなくて、このために多くの人の命やコストが犠牲になったかもしれないけれど、それでも…それでもロマンは止めることができないという、人々の想いと歴史の貴さを、圧巻の演出と構成で描いている、とても素晴らしい作品!!!!

ラ・ラ・ランドとはまったく違う切り口とノリで描かれている映画なんだけど、演出の鋭すぎるセンスには共通点を感じたかも。
あの、月の地をはじめて踏むときのカメラ…演出…音…… ヤバい。ほんと。鳥肌たったもん
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