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エスター ファースト・キル

名作ホラー「エスター」の前日譚。
裕福な一家の一人娘・エスターが行方不明になってから4年の月日が流れた。ある日、エスターが見つかったという朗報が警察から届けられる。父、母、兄は数年振りの再会という奇跡にこの上ない喜びを感じ、10歳に成長したエスターを迎え入れる。再び4人そろって幸せな生活を送ることができるはずだったが、4年ぶりに戻ってきたエスターは何かが変わってしまっていた。

主演女優が25歳なのに再び10歳のエスターを演じるということで、その工夫の部分が気になって鑑賞。
ストーリーにはあんまり期待してなかったんだけどなかなか面白かった。

全文「エスター」のネタバレ注意!
いや~色んな気持ちになる映画だった…😭いい意味でも、ちょっとだけ悪い意味でも

エスターでやらないでほしかったなぁ~~~…」って気持ちがかなり湧いた…
私は前作のちょっと文学的でクラシカルな雰囲気がすごく好きだったので、今作ではどうしても安くなってしまった印象…
(洋画ホラーってしょっちゅうイケイケのロックをBGMにしたりするけど、あれが私はだいぶ嫌い寄りなので、エスターでやるな~!!ってなった…)

でもそれ差し引いても面白かった寄りに入るな、だいぶ…!

工夫の部分は…うーん、頑張りは評価したいんだけど、やっぱりエスターは10歳の少女にはちょっと見えなかったかな…笑
どうしても大人の女性に見えちゃうね。ほんとに頑張りは随所に感じるんだけども

けど、そこはむしろわりとどうでもよくなってくるくらいストーリーが良かったかな。
安いなぁ~!って感じると同時に「創意工夫~!!」っていう喜びも感じた
なんなら今回は大人の女同士の汚すぎるキャットファイトがメインの作品なので、イザベルファーマンが大人に見えちゃうこともプラスに働いてた気がする。

ていうか切なすぎる、エスターという女…!!
前作だとエスターってひたすらサイコガールみたいに描かれてたけど、今作はかなり彼女の人間性が描かれてて、「身体と心の不一致の苦しみ」がすっごく伝わってきた。
ただ普通に愛し愛され、人間なら当然持ちうる性欲を愛情のある関係で発散したいだけなのに、どうしても叶わないエスターたそ…😭😭ワイが守りたい😭😭

ラストでついにオトンに「化け物」って拒絶されてもなお「愛してるの」と言い寄り、墜落する彼の名を悲しそうに叫ぶエスター…。純愛やんか…。
ブラックライトを用いたアート制作をその後も気に入って取り入れてるあたり、かわいらしいよなあ…。本当に好きだったんだろうな…
その後(=前作)も男にふたたび拒絶されてしまったということが、いかに彼女にとって絶望的だったのかっていう解像度もグンパツに上がって、ほんまに悲しい

「大人の女性」としてのエスターもちゃんとビジュアルで描いてくれてたのがファンに嬉しいね。
車運転しながらサングラスかけて赤いリップで爆走するシーン、好きすぎる
そういう本当の一面を普通に男性に見せるようにしてたら、誰かは愛してくれたんじゃないかなあ…?って感情移入できてしまうのもまた切ない…。畳む


空気感って意味ではちょっと高級感薄れたな~って思いがかなり強いものの、
エスターというキャラをかなり好きになれたって意味ではほんとに鑑賞して良かった。
かわいい…エスター かわいすぎる ワイが責任もって愛したい
#horror
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