movie memo

映画感想を載せる場所

2024年5月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

最後まで行く

ヤクザから裏金を受け取っていた刑事の主人公。
危篤の母のもとに急いでいたが、その途中で車の前に現れたひとりの男をはねてしまう。
慌てた主人公は遺体をトランクに入れて立ち去り事故の隠ぺいを試みる。
しかしその事故はさらに大きな事態に繋がっており、主人公は数奇な事態に巻き込まれていくことになる。

クソバカギャグクライムスットコサスペンス映画。
#crime #suspense
コメディタグつけようか迷うくらいスットコお笑い映画だった。
不運が積み重なってギャグみたいな展開になっていくのとか、演出の感じとか、邦画っぽくないノリの映画だなーと思ったら韓国映画のリメイク作品らしい。納得

岡田准一が巻き込まれていく事件の渦中に存在している綾野剛という別のライバル刑事がいるんだけど、こいつがマジでめっちゃエロい。いいんか?そんなことして
あんまり語りすぎるとネタバレになっちゃうんだけど、このふたり・岡田准一と綾野剛のバチバチ珍道中がめっちゃ面白くて、コミカルでわかりやすく簡単でサクっと観れて、あとエロくて、あんま期待せずに観たけど面白かったな……
あと俳優さんめっちゃ豪華。観たことある人ばっかり出てて気合入ってたなぁ~


「最後まで行く」ってタイトルも超いい!!出し方もオシャレだなぁ~~!!!
俺も最後まで行きてぇ~~~~~~~~~ッッ!!!!!!!!

2024年3月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

悪女(2023)

ニュースキャスターの主人公はある日父に再婚相手を紹介される。彼女は父よりずっと若く、お世辞にも美人とは言いがたい肥満の女。
これを疑った主人公は、彼女の正体と真意を探り始めるが、同時に彼女と付き合った男たちが三人も立て続けに練炭自殺したという報道が流れ、疑惑を強めていくようになる。

台湾映画なんだけど、あらすじやサムネからも分かるように、明らかに日本の死刑囚・木嶋佳苗をモチーフにした映画
木嶋佳苗は「決して美人ではないにも関わらずそのスキルによって多くの男を篭絡し保険金殺人を行った」と言われていて、この映画に登場する「父親の婚約者」もこの木嶋死刑囚をモデルにしてるんだけど、この映画が描いているのは「その女の怪しい魅力と恐ろしさ」とはちょっと違う。

私も後から知ったんだけど、木嶋死刑囚って実は証拠を抑えて死刑囚になったわけじゃなくて、状況証拠しか揃ってなかったらしい。
多分この映画はここにフォーカスしてて、どう考えても怪しい女だけど、実は本当に殺人なんかしてなかったのでは?って描かれ方をしてる。ここがまず面白い

反対に、彼女の正体を追うにつれ悪女堕ちしていく主人公との対比構造がこの映画のメインの部分になってる。
どちらかというと仕事人間だった主人公が女の言う「男にとって理想的な女性像」に触れ、彼女を嫌悪しつつも、それをロールモデルにするうち本物の悪女になっていく。
本当の悪女は果たして主人公と女、どっちなのか…っていうストーリー。
(この映画的に言わせると、主人公の方が悪女だよってことなんだと思うけど)

ただ、女の怖さよりも男のクソさの方がどっちかっていうと目立つ構成になってるように感じた。そこも良かったよね。
登場する男みんな勝手すぎるんだよな。主人公の婚約者や、途中から付き合い始めた検事は勿論のこと、父親も盲目すぎるだろっていう…

惜しむらくはあんまりその「悪女の魅力」が伝わってこなかったことかな。
木嶋死刑囚をモデルにしている女、もうちょっと深堀して魔性さを描けたんでないかな~とは感じてしまう。
そっちにめっちゃフォーカスした描き方でもありだったんじゃないかなと思うけど、まあこの映画はそうではない部分に焦点を当てたってことで。
#thriller #suspense

2023年6月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

神は見返りを求める

神のように優しい主人公はヒロインのYoutube進出を手伝う。
やがて彼女の活動は軌道に乗っていくが、与えた恩のすべては仇となって返されていく。
恩を仇で返す女」と「見返りを求める男」の壮絶な争いの結末は?

信頼が止まらない吉田恵輔監督の…スリラー…コメディ?恋愛?これのジャンルは…なんだ?
#comedy #romance #thriller
一部では「胸糞映画」として名高い本作。実際胸糞なポイントも多々あるんだけど、私には吉田監督の錯綜する悪意の中に光り輝く愛…見えたよ…。
ていうかこの人は多分マジでこればっかり撮ってる人で、実際なんかの試写会の時にそういうのが性癖という発言もされていたらしいです。
愛を悪意でくるまないと気が済まないフェチの監督。一生ついていきたい

ヒロインは本当にお礼が言えない嫌な女だし、主人公の暴走ぶりは怖いしなんだけど、そうして最悪の仲になってしまった二人の血さえ吹き出るような掛け合いに奇妙なケンカップル感が感じられるのがこの映画のなんか不思議なところ。
その関係は最終的に取り返しもつかない憎み合いにまでなって、実際ヒロインは命を脅かされるくらいとんでもない状態になってしまうのだけど、でもその憎み合いのなかに、なぜか確かな「愛」のかたちをとらえられる。

あのまま永遠に交差することがなく終わらせることもできたのに、最後にちょっと交差させて真っ黒な希望をチラつかせちゃうからこの映画は単なる胸糞で片づけられない魅力があるんだよな。
ジャンル…難しいけど、やっぱラブロマンスなのかも…。かな?

2019年5月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。

アメリカの田舎町。連続児童失踪事件で弟が犠牲になり、悲嘆に暮れる内気な少年の前に「それ」が表れる。
彼は同じく「それ」に怯える子供たちと共に立ち向かうことを決意する。

超有名キャラ「ペニーワイズ」が登場する作品であるIT。
ホラー映画として鑑賞し始めたんだけど、まさかのジュブナイルものであった…!面白かったなー!!
#horror #kids

序盤こそペニーワイズの恐ろしさを描いているんだけど、すぐに視点は「ルーザーズクラブ」と呼ばれる、いじめられっ子の子供たちの集まりに移っていく。
彼らはペニーワイズの登場をきっかけとして結成され、そしてそれに立ち向かっていくことになるのだけど、このルーザーズクラブの「恐怖を克服して打ち勝ち、成長する」というところが実はITのキモになっている。少年少女の成長物語なんだよね。
これは予想だにしていなかった切り口ではあったんだけど、このジュブナイル的な展開がまたよくできてるんだ!ルーザーズクラブカワイイ!!
ITはきっと位置づけとしても「子供向けホラー映画」なんだろうね。めっちゃよかったです。
RSS

or 管理画面へ