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神は見返りを求める

神のように優しい主人公はヒロインのYoutube進出を手伝う。
やがて彼女の活動は軌道に乗っていくが、与えた恩のすべては仇となって返されていく。
恩を仇で返す女」と「見返りを求める男」の壮絶な争いの結末は?

信頼が止まらない吉田恵輔監督の…スリラー…コメディ?恋愛?これのジャンルは…なんだ?
#comedy #romance #thriller
一部では「胸糞映画」として名高い本作。実際胸糞なポイントも多々あるんだけど、私には吉田監督の錯綜する悪意の中に光り輝く愛…見えたよ…。
ていうかこの人は多分マジでこればっかり撮ってる人で、実際なんかの試写会の時にそういうのが性癖という発言もされていたらしいです。
愛を悪意でくるまないと気が済まないフェチの監督。一生ついていきたい

ヒロインは本当にお礼が言えない嫌な女だし、主人公の暴走ぶりは怖いしなんだけど、そうして最悪の仲になってしまった二人の血さえ吹き出るような掛け合いに奇妙なケンカップル感が感じられるのがこの映画のなんか不思議なところ。
その関係は最終的に取り返しもつかない憎み合いにまでなって、実際ヒロインは命を脅かされるくらいとんでもない状態になってしまうのだけど、でもその憎み合いのなかに、なぜか確かな「愛」のかたちをとらえられる。

あのまま永遠に交差することがなく終わらせることもできたのに、最後にちょっと交差させて真っ黒な希望をチラつかせちゃうからこの映画は単なる胸糞で片づけられない魅力があるんだよな。
ジャンル…難しいけど、やっぱラブロマンスなのかも…。かな?
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