movie memo

映画感想を載せる場所

2026年5月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

E.T.

アメリカのある森に宇宙船が飛来し、1人の異星人が取り残されてしまう。
偶然異星人と出会い、家にかくまうことになった10歳の少年エリオット。兄と妹を巻き込み、E.T.と名づけた異星人と交流を深めていく。

見たことなかったので見てみました。かわいい~~~~~~~~
#SF #fantasy

E.T.の奇妙なビジュアルに最初はちょっとビビるんだけど、蓋を開けてみるとあまりにもド王道で心温まるファンタジー!
悪人っぽい悪人がいないのもステキです。
E.T.もどんどんキュートで愛らしく見えてきちゃうね
やっぱり当時の少年たちはチャリで空飛ぶ練習したのかな笑

美術もすごくかわいくていいなーと思った。レトロフューチャー感溢れる家具やランプがおうちに散りばめられてて、1980年代の人から見た「近未来」をこっちも吸えるような気がして…。

チャリで空飛ぶシーンはやっぱり今の時代に見ると合成感が拭えないけど、反面でE.T.の造形はかなり凄いんだよね。どうやって撮影したんだろう
許された子どもたち

とある地方都市。不良グループのリーダーである中学1年生の絆星は、激しいいじめをエスカレートさせた結果、一人の男子生徒を殺害してしまう。
警察に犯行を自供する絆星だったが、息子の無罪を信じる母親の説得により否認に転じる。少年審判は無罪に相当する「不処分」の決定を下し、絆星は自由を得るものの、世間では激しいバッシングが巻き起こる…

その名の通り、司法上では許されちゃった加害者を主人公に据え、ネットで苛烈化する私刑やその顛末を描いた映画。
すごく重いしキツいけど、めちゃくちゃ面白かった。でもあらすじのとおり、賛否は本当に分かれると思う
#thriller #drama #crime

被害者目線・加害者目線・はたまた第三者目線、いろんな視点に立って鑑賞することができる映画なんだけど、そのどこに立っても抉られる…胸が……
私刑が楽しくなっちゃって正義を振りかざすYoutuber、加害者を呪い続ける被害者遺族、加害者を本気で守ろうとする母親に彼の理解者であろうとする女の子、そしてその中心でずっと世界の流れに翻弄され続ける加害者…!
ホントに色んな人が登場するし、そのどのポジションにも可能な限りカメラを宛がって描いていると思う。

主人公が行ったのは決して許してはいけない鬼畜の所業なんだけど「だからどんな目に遭わせてもいい」と果たして言えるのだろうか…っていうのを、月並みだけど考えさせられるね~…
めっちゃいいなと思ったのは、加害者が自分の罪を認めて反省しようともがく心の動きが終始ずっと伝わってくるところ
今更…って思っちゃうのも、謝罪を受け入れてもらえずに暴れ散らかすのも、わかる…!
そして最終的には開き直りともとれるオチに着地してしまうのが、綺麗な贖罪劇で終わらせるわけにはいかなかったのであろう作り手の意志を感じ、大変ベネだった
主人公は激しい私刑に晒された結果、「更生の機会さえ自らの手で殺してしまう」という罰を受けたんだなーと思った
ギリギリまで彼に寄り添おうと頑張ったヒロインだけが、この作品のマジの唯一の良心だね…

被害者側の描き方もいい、辛い。
後半で被害者側もなぜか世間からバッシング受けてることが判明するんだよね。これは現実でも本当によくあるよな…。
なんで何も悪くない彼らがこんな扱いを受ける羽目になるんだろうな~ 事件とか見ててもよく思うけどさ…
きっかけを生んでしまった主人公が一番の悪であることは前提として、やっぱり私刑はよくない……。
人を痛めつける行為からは何も生まれない、その胸糞や座りの悪さ・もやもやを描きたかったんだとしたら、この映画は大変よくできているなあと思った、個人的にとても好きだった

あとマジで主人公の男の子、すごすぎ!!!本当に不気味で嫌ないじめっ子感が漂ってて。半端ない演技力!!
父親に出来上がった映画見せて「どうだった?」って尋ねたらしばらく口きいてくれなかったってエピソードがあるらしいです笑
この演技力だけでも必見の価値ありだと思う
えんとつ町のプペル

煙に囲まれたえんとつ町。ハロウィンの真っ只中の町に、突如ゴミ人間が現れる。居場所を見つけられず彷徨っていたゴミ人間は、えんとつの掃除屋であるルビッチという少年と出会う。
プペルと名付けられたゴミ人間は、ルビッチが亡き父から教えられた「煙の先に星空が広がっている」という言い伝えを夢見ていることを知る。

キンコン西野のオンラインサロン商法で有名な本作、ついにワイトも鑑賞。
アニメーションのクオリティは知ってたし、声優陣の評価も高かったので、「サロンが悪目立ちしてるだけで、作品のクオリティはそれなりに高いんじゃないか?」って思ってたんだけど、別に普通だったな…
もうちょっと褒めたかった……

前述したとおりアニメの出来は素晴らしく、世界観も魅力的。
声優さんも俳優・女優で固められてるはずの割にはみんなすごく頑張っていたし、
ストーリーも多分悪くはないはず…なんだけど、なんかコメントに困る出来なんだよなぁ~~…

まず感じたのが圧倒的なテンポの悪さ
元々長くはない絵本を1時間半に引き延ばしてると思うんだけど、それならそれでサブキャラの描写を厚くするとかオリジナルエピソードを足すとかもっとやりようがあったはずなのに、
ひたすら「セリフの引き延ばし」で間を保とうとしてる感じがすごく伝わってきて、かえって「スカスカやなぁ~」って印象を受けちゃうんだよね…
今の掛け合いいるか?とか、もっと短くシェイプアップできるだろ、ってセリフやシーンあまりにも多かった…

回想もやたら多いよね…。
亡き父との絆を描きたいのはわかるんだけど、ずーっと同じようなシーンばっかり描いてない!?
様々な回想を挟んでるように見えて、終始「夢を諦めるな!」しか言ってない…。あまりにも、浅い……

キャラクターの深みも別にないなあ…
みんな要約すると同じことしか言わないし。当初はプペルを臭いとか迷惑を被ったって罵倒してたルビッチが急に「友達になってほしい」って懇願してくるのも意味わかんないし…
たいして効果的に働かないセリフを無暗に増やすより、ハイクオリティな画面構成で魅せて、ここぞって時にいいこと言わせる方がよっぽどよかったんじゃないの?と思わざるを得なかった。

骨組みは悪くないと思うんだけど、脚本があまりよろしくない。普通にアンパンマンの映画とか観た方が楽しいと思う
なぜ西野さんは脚本まで自分で担っちゃったのかなあ?
つまんなかったとまでは言わないけど、微妙に期待値のハードルの下を潜り抜けていくような、ギリ虚無い映画だった…
#anime #kids

2024年12月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

タイタニック

処女航海のタイタニック号に乗った画家志望の青年・ジャックは、船から飛び降りようとしていた令嬢・ローズを助ける。彼女は母親が決めた大資産家キャルとの結婚に思い悩んでいた。
急接近する2人。しかしタイタニックの船体の前には、巨大な氷山が刻一刻と近づいていた。

説明するまでもない名作タイタニック。そういえばちゃんと観たことないかもと思って観てみました。 #romance #drama
当たり前すぎるけど面白かったな…。実話を元にした映画なので、もうちょっとそのへんの史実的なところにフィーチャーした小難しい仕上がりになってるのかなと思ってたんだけど、想像の100倍くらい王道ド真ん中を行くキャッチーなロマンス映画になってた。よかった…
世界中がレオナルドディカプリオの女になるだろすぎる…。カッコいい、爽やか、王子様、かといってロイヤルではない、スパイス程度の粗野さも兼ね備えていて……。完璧だ……
ヒロインもどこで止めても美しすぎてビビった

深窓の令嬢と貧乏画家のラブロマンス…!やっぱお嬢様が外の世界に憧れる展開、どの時代の人も好きなんだなあ~!!
そのメインストーリーもめちゃめちゃキュンとするし、もちろんそれ以外のモブたちの生きざまもすごく光っていた…。
最後まで職務を全うしようとする作業員、責任を放棄して逃げ出そうとするスタッフ、誰も聞いていない演奏を続ける音楽家、沈没する船の中で子供たちに最後の読み聞かせをする母親、銃を持ちだす者、抱き合う老夫婦……そこかしこに「人生」がある~!!!
それらすべてが有終の美じゃなくて、生きぎたない人たちも沢山描かれているっていうのがね…素晴らしい!!!
なんかちょっと考えちゃったもん 自分なら同じ状況に直面したとき美学に則り死を覚悟できるかなあって… 無理だ、全員押しのけて助かろうとしちゃうわ絶対

学生の頃ピアノやマーチングや吹奏楽で音楽に触れていたのもあって、特に演奏家たちのシーンはかなり胸に迫った。好きだ…
(ちなみに吹奏楽にも「マードックからの最後の手紙」というタイタニックをもとにした曲があったりします。私が好きな樽屋楽曲!)

なにより婚約者ね!婚約者、よすぎ!!!!
劇中の行動を俯瞰すると一貫してクズだし、他人を利用したり蹴落としたりすることに躊躇のないやつなんだけど、それでも「唾まで吐きかけられた自分の女を、優先して守り、逃がそうとした」そこにある彼なりの愛はまごうことなき、所有欲があったのだとしてもおそらく、本物だ、というのが…。ここがね…。クズでも人を愛していいんだ…。

1912年当時の美術、服飾も良かった…。すばらしすぎる栄華…そしてそれが一夜にして奪われる絶望…
この映画自体も30年近く前のものなのに、全然褪せなくてびっくりした。すごい。今観ても新鮮にめっちゃ面白かった。さすがに名作…!!
アンフレンテッド

ネット上にアップされた動画を苦に自ら命を絶った少女。
彼女の死から1年後、彼女の友人たちがSkypeで他愛のない会話をしていると、見知らぬアカウントが少女の名をかたり話しかけてきた。
少女の死にまつわる隠された嘘が徐々に暴露され、それが明らかになるたびに、友人たちがひとりずつ謎の死を遂げていく。

観たのに感想かくの忘れてた。感想かくの忘れてたくらいあらすじどおりの映画
全編通してSkypeをメインにパソコンのディスプレイ上で展開されていく表現はすごく面白いんだけど、正直それ以外の工夫は…ないな…。
想像どおりのことが起こって、想像どおりの秘密が隠されていて、想像どおりの終わりを迎える。表現以上の見どころはない…。
暇つぶしに作業とかしながら観る分にはいいんじゃないですかね。テレビじゃなくてパソコンのモニターで観るのがおすすめ。
期待していたざまあ展開が起き、スッキリと胸糞出来るのはいいところ。
#horror
ハンニバル

アメリカ中を震撼させたバッファロー・ビル事件から10年。
FBIのベテラン捜査官となったクラリスは、事件の不始末の責任を問われ、組織内で孤立していた。
そんな時、レクター博士から1通の手紙が届く。彼は名を変え、名家の蔵書を管理する司書としてイタリアに潜伏していた…。

「羊たちの沈黙」に続くハンニバルシリーズ2作目。
私は子供の頃金ローで脳みそを食うシーンを見たことだけを強烈に覚えていました。当時の金ロー、これを地上波で流したのイカれてるだろ
今回数年…十数年ぶりくらいの鑑賞になるんだけど、こんなにエロい話だったとは……。あんまり覚えてなくてよかった、ただでさえおかしい性癖がさらに歪むところだった…
#thriller #suspense #crime

まずびっくりしたのは羊たちの沈黙よりギア上げすぎってとこかな…。エロいしグロすぎる…。
脳みそ食うシーンがあることだけはわかってたんだけど、道中も全然グロかった。羊たちの沈黙から入った人、だいぶ振り落とされるだろ、これ

でもそれでもめちゃくちゃ面白かったなって感じられるのはなんでなんだろう…?
2時間という限られた時間に無遠慮に所狭しと要素がぶち込んであって、息つく暇もないくらいのスピード感とエピソードの数なのに、そのシーンのどこもかしこもとにかく美麗で華麗。美しい!これに尽きる!!
印象的なカット、凝った美術、それにセリフ回しも耽美だったなぁ~…。
何より外せないレクター博士とクラリスのエロすぎる関係性…
友達数人と一緒に観たんですけど、レクター博士がクラリスにキスする終盤のシーン…!全員で「…んぁあああああ~~~~~!!!!!!」て射精の雄たけび上げちゃったもん…。
するのかな?って期待はずっとあったんだけど、ちゃんとキスしていいんだ、あの関係。ご褒美だろ視聴者への。射精するわそりゃ

羊たちの沈黙が「ちょっと捻ったダークなサスペンス」だとしたらハンニバルは「エロエロエログログログロ耽美連打ジェットコースタースリラー」って感じで、だいぶジャンルの違う作品に仕上がってた気がするんだけど、両者に共通するハンニバル・レクターのあまりの悪役としての魅力がかろうじてどころじゃなくぶっとい麺のようにふたつの世界を繋いでいる。レクター博士、最初から最後までちょっとかっこよすぎるって…無理だ…そんなん…
ハンニバルはレクター博士が本当に最強キャラとして書かれてて「おいおいおい!」みたいなツッコミどころもなくはないんだけど、まあレクター博士だしな、で許してしまえるオーラがあったよね。
アンソニー・ホプキンスの演技力がブチ抜きすぎてる。なんであんなにかっこよくて魅力的でダークで恐ろしいんだ…。

2020年2月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

着信アリ

ある女性の携帯電話から、突然奇妙な着信音が響く。
残された着信時刻は未来、発信番号は本人の番号、留守番電話サービスに録音されていたのはおぞましい悲鳴。そして着信時刻が来ると、その女性は死んでしまう
死の予告電話」は伝播していく。

「ガラケー」最盛期に作られた作品で、当時学校とかでもめっちゃ流行っていた記憶がある。
#horror
私は当時まだ小学生でガラケーを持っていなかったので、ガラケー持ってる勇者のクラスメイトが着メロをこれに設定していて羨ましがっていた思い出。

大人になってから鑑賞したんだけど、期待してたよりは凡庸で特徴のないホラー映画って印象だったかな…。
やっぱりこの映画のセールスが上手かったのは「当時流行ってたものをうまく取り込んだ作品」であったところだったのかなって思う。伝播する着メロというチェンメみたいな設定も、若者の当時の流行をすごく反映してたんだろうね。

2017年12月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

怒り

犯人未逮捕の殺人事件から1年後、千葉、東京、沖縄という3つの場所に、それぞれ前歴不詳の男が現れたことから巻き起こる物語。
千葉編・東京編・沖縄編の3つの物語を反復横跳びしながら映していく映画なんだけど、もう~~~~すごかった…。
劇場で観たんだけど、マジのでかい溜息しか出てこなかった。すごかった…
#drama #crime #suspense

犯人未逮捕の殺人事件、というのが軸にあって、この容疑者として疑われている千葉・東京・沖縄の3人の男たちを中心に描く。
疑われることの怒り。信じられないことの怒り。本当にいろんな人の様々な「怒り」が緻密な筆致で2時間強まるまる描かれていて、容赦なく流されてくるから溺れちゃいそうになる…。

犯人の動機も私はとても共感できた。彼が持っていた怒り、けど彼の犯行のせいでやっぱり周囲の人もまた新たな傷を負って、どうしようもない怒りにかられてしまう。悲しい連鎖。

とにかく怒涛の心理描写が襲い掛かる作品なので、体力気力を持って視聴するべき。しんどい時に観るとだいぶやられちゃうかも。
色々な問題提起だってされている。LGBT、沖縄問題、レイプ。後味も悪い…。
ちょっと「一本筋」が見失われてる感はある気がするんだけど、それでもこの映画の持つ「重量」は他の映画数本分あるように思えていて、そこがやっぱりすばらしいなと思う。
李相日監督、人間に詳しすぎる。
RSS

or 管理画面へ