movie memo

映画感想を載せる場所

さがす

大阪の下町に暮らす主人公の原田は、懸賞金300万円の指名手配犯を見たと娘に話した翌日、姿を消してしまう。
残された娘は父親を探し、手がかりをたどった先で日雇い現場に父の名前を見つける。
しかし、そこにいたのは、指名手配中の連続殺人犯だった。

ずっと観ようと思ってた「さがす」!
正直「怒り」みたいなヒューマンドラマ寄りのサスペンスを期待してたんで、思ったのとちょっと違って「わりと凡庸なサスペンスだな」と感じてたんだけど、ラスト20分で色々覆された。面白かった…

ラスト20分で話自体がひっくり返るとかどんでん返しがあるってわけじゃないんだけど、娘だけが探していたものに辿り着くっていうのはなんか考えさせられるよね。
私は結構主人公の境遇に同情してしまって「このまま逃げ切り勝ちしてくれーーーーーー!!!!!」の感情が強かったのだけど、やっぱりそうは問屋が卸さんか……。

最初娘が父親を捜すパートから始まって、どんどんと過去に回想していって…ってタイムラインがジャンプする作りも謎解明パート感あって楽しかったな。(ここは賛否両論な気がするけど私は好きだった)
「自殺志願者」「自殺ほう助」がかなり濃い目にテーマワードとして絡んでくるんだけど、ここに絡んで登場する人たちにもなんかすごく考えさせられるものがある。

親子愛、夫婦愛はいわずもがな。
切ないなあ…。ダークで胸糞なだけじゃなくて、あらゆるポイントに切なさが散りばめられてて良かった…。
#suspense #drama
RSS

or 管理画面へ