movie memo

映画感想を載せる場所

哭悲/THE SADNESS

台湾で発生したアルヴィンウィルス。ただの風邪だと思われていたウィルスだったが、突然変異によって理性を失い、暴徒と化してしまう特性を持っていた。
パンデミックによって混乱に陥ってしまった街で、再会を誓い合う男女。生き残るため奔走する彼らの運命は?

明確に嫌いだった。私もかなりこれはびっくりしてて、自分は残虐な作品だったら大体大好きな単純な脳みそのオタクだと思ってたので、この手のやつで嫌いだって思う事あるんだ……って…。
#violence #horror

ゾンビ映画の亜種みたいな感じの作品なんだけど、実態は結構違ってて、「人々には知性や想像力が残ってる」っていうのがミソ。ただ「他人を攻撃する行為へのリミッター」が外れてるだけなんだよね。
だから残虐行為のレパートリーがめっちゃ豊富で、ただゾンビみたいに人を食うだけじゃなくて、縛って殴ったり、レイプしたり、湯だった油を頭にぶっかけたり、もうとにかく色々やってる。

このバイオレンス描写のバリエーションはなかなか面白かった。
面白かったんだけど、私が明確に嫌いだわ~ってなった理由は途中から描かれていく問題提起描写。

ウィルスによって残虐な殺人鬼に変貌してしまった人々と、健常者との間に境目はあるのか?というのがこの作品のテーマになっている。
要はどんな人間の中にも残虐性は存在していて、正義のためであったり、自分を正当化する理由さえあればウィルスなんかなくたって残虐行為はできちゃうよね?一緒だよね?っていうお話になっているんだけど、私はもうこれめちゃくちゃ嫌いだわ~ってなってしまった。一緒なわけねえじゃん

じゃあすべての人間は殺人鬼になれるのかって。んなわけねえだろ!!
そのメッセージが提起されだしてからもうすべてが知らね~~になってしまって、ラストの描写も ハァ…そっすか……で終わってしまった…。

クソ映画では全然ない、映像すごかったし、そのメッセージも含めてこの映画が楽しめる人もたくさんいると思う(マジでめっちゃグロいので、そもそもグロが好きな人向けではあるけど)。
でも私は納得できなかったし嫌いだった…なんか、絵柄はめっちゃ好きなのになぜか抜けないエロ漫画読んでる気分だった…。(…)
RSS

or 管理画面へ